今季開幕戦以外の3戦で連続表彰台を獲得。徳留自身ここまで僅かに及ばず優勝を逃しているものの、抜群のスピードが復活しつつあり、残り2戦での優勝を待ち望んでいるのは徳留本人も同様だ。
トップと13ポイント差のランキング2位で乗り込む岡山ラウンド。
全日本GP125の5戦目は、岡山県美作市の岡山国際(旧TI)サーキットでの開催。

四国を拠点とするチームにとってはホームコースであり、徳留にとっても鈴鹿に次いで馴染みの深い第2のホームコースでもある。
岡山国際サーキットの特長は、比較的コース幅の狭い中低速コーナー中心のレイアウトとなっているが、要所に徳留の得意としている高速コーナーもある。 事前テストでは、コースレコードに届きそうな好タイムをマークしている。

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9月28日金曜日 天気:晴れ
☆ART合同走行☆
路面:ドライ 1’37”502 4位
 
 

晴天の中行われたART合同走行。午前中はチームメイトの井手に次いで2番手。
午後は40℃を超える路面温度にタイヤと足回りのバランスが取れず、午前のタイムとテストでの自己ベストタイムには届かなかった。
順位的には総合で4番手とまずまずの滑り出し。

 
 
9月29日土曜日 天気:くもり時々雨
☆公式予選☆
路面コンディション:ドライ 1’36”305 2位
 

 

GP125の予選は45分間一回のみで行われた。 昨日に比べて日差しも無く、気温19℃路面温度24℃とかなり涼しいコンディションでの予選となった。

決勝レースに備えて、硬目のコンパウンドのリアタイヤをテストする予定ではあったが、低い路面温度に合わせて柔らか目のタイヤでの出走となった。

昨日からサスペンションとギアレシオのセットを変更したのが功を奏し、合同テストよりも序盤から速いタイムで周回。
積極的にタイムを詰め1’36秒を真っ先にマークしリーダーボードトップに浮上。中盤には1’36”6までタイムを上げ、数周後には1’36”305をマークしこの時点でコースレコードまで僅差 の2番手。

予選も終盤、残り10分となりポール獲得への更なるタイムアタックに入るが、コースに小雨が落ち始めたため各ライダーが急激にペースダウン。これに進路を阻まれタイムアタックが出来ない。そのまま小雨が上がることは無く万事休す。
結果、フロントロー2番手のグリッドを獲得するに留った。

 
9月30日 日曜日 天気:雨
☆ウォームアップ☆
路面コンディション:ウエット  1’56”664 18番手
 

 

一日中曇りという天気予報がはずれ、朝から小雨が降り続くレインコンデションでのウォームアップとなった。

レインタイヤを装着しての走行となったが、思いの外フィーリングが悪くタイヤのグリップ感が無い。根気良く周回を重ね、徐々にペースを上げて行くが、コース半ばの左コーナーでフロントを滑らし転倒を喫してしまう。
幸いマシンと体に大きなダメージは無く、決勝レース出走への影響は無かったが、ウエットレースへ 向けてのタイヤと足回りのセッティングに不安を残すこととなった。


激しい追い上げの展開となった決勝。3戦連続表彰台獲得!激しい追い上げの展開となった決勝。3戦連続表彰台獲得!

 

決勝までに雨がやむ事は無く、結局レインタイヤでのウェットレースとなった。

フロントローの中央2番手グリッドから好スタートを切るが、スタート時の混乱に巻き込まれ、一時は順位を15位辺りまで落としてしまう。それでもコントロールラインまでには9番手辺りまで挽回し1周目を通過。

ウエット路面でのフィーリングを徐々に掴み始めると、4周目に8位、6周目に7位、9周目に6位と順位を上げ、11周目にはチームメイトの井手を抜き5位へ浮上。
しかしこの段階でトップ争いの4台とは10秒以上のギャップがあり、またほぼ同タイムでの周回となっている為、差が詰まらない。終盤にはタイヤの消耗もあり単独の5位でチェッカーとなった。

ランキングトップの岩田がこのレースで一つ前の4位となり、チャンピオンシップポイントは15ポイント差と若干広がることとなった。
残すは最終戦の鈴鹿MFJ−GPのみ。徳留のチャンピオン獲得への可能性は、徳留が優勝して岩田が12位以下・・・という厳しい状況ではあるが、チャンスがある限り何としても最終戦で勝ってシーズンを終わりたいところである。

 

 
グリグリ
 
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徳留のコメント

予選ではスタッフの頑張りでマシンも良い感じに仕上がり、ベストタイムも大幅に更新出来ました。
予選終盤の雨の影響でポールは獲れませんでしたが、決勝がドライならかなり良いレースが出来る手応えがありました。
雨は予想外でしたね。レースは序盤のスローペースが響いて最終的に5位が精一杯でした。もう少しプッシュしていればとも思いますが、朝のウオームアップでの転倒もあったので無理は出来ない状況でした。
チャンピオンのチャンスはまだ残っているし、最終戦の鈴鹿では何としても優勝目指します。