今季2007年はTEC.2&Feelへ移籍が決定。昨年のホンダRSから、今や少数派ではあるがコーナーリング性能で優位にあるヤマハTZへ乗り換え、GP125クラスへ臨む事となった。
シーズンオフの段階で数回のマシンテストを行い、上々のフィーリングを掴む事が出来ていた。

2007全日本ロードレース選手権の開幕戦の舞台は、徳留が全日本選手権の開催サーキットの中で1番苦手としている栃木県ツインリンクもてぎ。

レースウィークの木曜日・金曜日に行われた合同走行では、マシン・タイヤチョイスを含めまずまずの手応え。総合6番手あたりのタイムをマークしていた。
☆公式予選1回目☆ 3月31日土曜日 天気 晴れのち曇り
 

 


路面コンディション:ドライ 2’09”513 グループ24番手

 予選日、いきなりの波乱が待ち受けていた。バックストレートエンド下り90゜コーナーで、マシントラブルに見舞われ大転倒を喫してしまう。

自力では立ち上がることが出来ず、救急車でメディカルセンターへ運ばれることになった。

 
☆公式予選2回目☆ 
     
 

☆公式予選2回目☆ 路面コンディション:ドライ 2’04”054 グループ6番手

転倒の際、激しく路面に叩きつけられた為、尾てい骨周りに激しい痛みがあり腫れもひどく、バイクに乗ることは不可能と思われる中、痛み止めの注射を打ち気合で予選2回目に向かう。

何とかマシンに跨りコースイン。無理の利かない身体ではあったが、徐々にペースを上げ終盤には自己ベストの1秒落ちのタイムをマーク 。グループ6番手まで順位を上げたところでピットへ戻る。

予選終了までまだ時間は残っていたが、小雨が降り始めたこともあり、体をいたわり明日の決勝に備える為、早々に切り上げた。
開幕戦の予選結果は総合13位。本年から1列3台グリッドとレギュレーションが変更となったため、5列目アウトサイドから決勝を迎える。
まさかこういう形で開幕の決勝レースを迎えるとは思っていなかったが、前向きに少しでも上へと考えるしかない。

 
     
 ☆決勝レース☆ 4月1日 日曜日 天気 晴れ 
 
☆ウォームアップ☆
路面コンディション:ハーフウェット
夜中まで降った雨の影響で路面は濡れていた。決勝へ向け数周だけ周回し、マシンの状態をチェックした。
 
☆決勝レース☆ 
16周 路面コンディション:ドライ
メディカルセンターで痛み止めの注射を打って貰い、決勝へ挑んだ。

スタート練習を開幕前から頻繁に行っており、スタートで順位を上げられれば体の状況をごまかしながらも良いポジションでレースが出来るはず・・だったがスタート直後からエンジンが不調な事に気づく。「怪我を負っての出走で、これ以上リスクを負って走らせたく無い。」 というチームの意向から、かなり安全マージ ンをもったセッティングとなっており、ウィーク中で一番マシンが走っていなかった。

ストップアンドゴーのもてぎのコースには、5速以上入るストレートが5本もある。エンジンの加速力はかなり重要。

1周目のは14位から徐々にペースと順位を上げるが、序盤で開いてしまっていた距離をなかなか詰める事が出来ず、我慢の走りで最終的に9位フィニッシュとなった。

もてぎでの段階では、激しい打ち身ということであった。決勝の翌日、病院での検査結果は仙骨の骨折、完治まで4週間絶対安静と診断された。
 
 

final

 
徳留のコメント

運悪く怪我を負ってのレースとなってしまいましたが、結果9位だったから怪我の治った次戦つくばのレースでは自分自身も期待しています。今はスズカの病院に入院中で、ちょうど1ヶ月ほどインターバルがあるので、しっかり治すことに集中しています。