2008 第二戦筑波サーキット
2009年4戦目は岡山国際サーキット!

念願の全日本初優勝を挙げたSUGOラウンドから約一ヶ月。
ポイントリーダーとして迎える第6戦は、チームのホームコースである岡山国際サーキット。

徳留自身、走行会を開催するなどTIサーキット時代から慣れ親しんだ相性の良いサーキットである。

サーキットの特徴はアップダウンに富んだ低中速コーナーが続く難しいレイアウト。
過去2年間、ドライの予選ではコースレコードをマークするほど愛称は良いが、決勝は共に雨に見舞われていた。

2週間前に行なわれた合同テストでは、相変わらず一歩抜きん出ており当然のようにトップタイム。

レースウィークの金曜日に行われた午前のフリー走行では、テストのベストタイムのコンマ5秒落ちの1’37秒中盤で周回しトップタイムをマークし好調ぶりをアピール。
しかし、午後の走行では走行開始序盤のペースの上がっていない段階で原因不明のハイサイドによる激しい転倒を喫してしまう。

この転倒によりマシンは破損箇所が多く、徳留も腰を強打するなど波乱のスタートとなった。

SUPERBIKE オフィシャルファンサイト
岡山国際サーキット
ヤマハ



 

徳留は右側腰周りを負傷しており、痛み止めを投与して予選に挑む。

修復されたマシンの調子を見ながら、また負傷した体でどれだけ走れるか確かめながらの予選となった。
しかし転倒の影響からか、失火するという電気系のトラブルが発生。メカニックによりパーツが交換されるが改善されず、本調子とはかけ離れたハンディを抱えたままでのタイムアタックとなった。
結果はトップから1秒8遅れの1’39”391で22番手。
予選は一回のみで行われるため、決勝日朝までにトラブルの原因を究明し8列目からの追い上げに備える事となった。

 


 

朝8時台からの走行の為、まだ路面温度が低い中でのウォームアップ走行。
決勝時間との兼ね合いで痛み止めは使えず、痛みを我慢しながらのライディングとなった。
マシンについては、予選時発生していたトラブルも解消され、決勝レースへの準備は整いつつあった。

ピットワーク




 


昨年一昨年と天気に悩まされ、ヤマハTZに乗り換えてから一度もドライでレースが出来ていなかったが、今年は「晴れの国岡山」を象徴するような晴天となった。

午前11時過ぎ、GP125クラスの決勝がスタート。8列目からスタートはうまく行かず予選順位並みの順位でオープニングラップを終了。
周回ごとにペースとポジションを上げ、トップ争いと同等の1’37秒台で徐々に追い上げを開始する。

5周目には18位へ順位を挽回し7・8台で争われるセカンドグループに追い付いた。

しかし、6周目の1コーナーで激しい転倒を喫し戦列を離れることとなった。

残り2戦を残し、ランキング争いではトップから3位へ落ちたものの、僅か8ポイント差。2位菊池とは1ポイント差と僅差。転倒の原因を検証し、これまでの好調を維持すれば逆転は十分可能だろう。


 

 

徳留真紀のコメント
 
残念です。
自分自身いつもよりは無理出来るコンディションではなかったし、エンジンも普段より調子が悪かったので、いつもより追い上げはゆっくり目となりました。
リスク最小限で自分を抑えながらの走行中だったのに、全く前触れも無くコントロール出来無いレベルまで瞬間的にリアが大きく滑りハイサイドとなりました。
僕の経験上、理解出来ない転倒が同じコーナーで2度も続いた事について、原因を究明しなければならないと考えています。

次のもてぎまでは3週間。転倒により右足の甲を骨折してしまいましたが、担当医も「もてぎに向け出来るだけの事をしよう」と100%協力して頂けるし、今は治療に専念しています。
ランキングは3位へ落ちましたが、トップとは僅か8ポイント差です。
僕自身が決して調子を落とした訳では無いし、去年はポールを獲った好きなコースなので前向きに頑張ります。