2013 第一戦ツインリングもてぎ




開幕戦でのレース最終ラップ転倒により、左上腕骨大結節骨折という怪我を負った徳留。

幸いGP3クラスは2戦目まで約3か月のインターバルがあった。

1か月の固定とリハビリ。怪我の治り具合は7割ほど。
絶対的な筋力不足は否めないが、2週前の事前テスト中に出ていた肩の痛みはレースウィークには無くなり、レースへの支障は徐々に無くなってきている。

2戦目の舞台、筑波サーキットは一周僅か2キロの極低速コーナーの続くテクニカルコース。
関西の中高速サーキット育ちの徳留にとって、どちらかと言うと得意なコースではないが、
過去にはレース中のファステトラップやポールを獲得するなどコースレコードを狙える走りが出来ている。
昨年は予選15番手から5位と、スタートは悪くても得意の追い上げで遅れを挽回するなど、相性の良いコースと言える。

事前テストの段階から、開幕優勝したチームメイトの山田と2年目の國峰は、非公式ながらコースレコードを更新する勢い。
一方負傷明けの徳留は、事前テストから思ったようにタイムが詰まらず、苦戦を強いられている。


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ブリヂストン
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公式予選1回目

この筑波に関しては、1周のラップタイムが1分前後と短く、コース混雑を避ける為、A・B 2グループに分かれて、 午前午後2回ずつの予選となる。

朝8時半からの1回目。
前日の合同走行での不具合から、リアサスの仕様変更を行い走行開始。
フロントへの荷重が増えコーナーでの旋回力が上がった代わりに、ブレーキングでの支障が出てきた。
予選終盤には柔らかめにセットしタイムアタック。
このウィークのタイムを僅かに更新したものの、トップから1秒4落ちの1’00”644でグループ7番手。

午後の2回目の予選は気温の上昇に路面温度も上がる。
1回目の結果を踏まえリアサスのセットを変更。若干良くはなったものの僅かコンマ1秒のタイムアップ。
1’00”502でグループ7番手。
総合11番手、4列目からのスタートが決定した。

ポールの山田と2番手國峰が59秒フラットとコースレコードを大幅に更新。
3番手の山本がコンマ8秒落ちの59秒8。その後徳留の0秒5まで僅差でひしめき合う筑波らしい予選結果。

ポールタイムから遅れる事1秒4。この差は途轍もなく大きい。

現状、フロント周りの剛性感不足が原因で、徳留の強みであるコーナー進入での切れの良さが出せていない。
その為立ち上がりの旋回性にまで影響が出ており、タイムに反映出来ないでいる。

明日のウォームアップに向け、ブレーキングで飛び込み易い車体へセット変更を行った。

公式予選2回目

朝8時ウォームアップ走行がスタート。
足回りのチェックを行いながら決勝に向け走りのリズムを変えていく。
セットの方向は良い方向へ向かっており、トップ二人に絡めるほど仕上がりは良くないが、
集団でのバトルになった場合でも前に行ける手ごたえを感じていた。

☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 




4列目中央からの好スタートを決め1コーナーを7位で飛び込む。
そのまま1周目を7番手で通過。トップの國峰が3周目に転倒したことで6番手に上がる。
トップ山田が59秒台で周回、後方を置き去りにし2番手山本。そして7台ほどの集団で3位争いが展開されている。
マシンの状態も良くなってきているようで、一度7位に落ちたものの前を行く水野を1コーナー進入でパス。
10周目には同じく長尾を、12周目には1コーナーで亀井、バックストレートで大久保を抜き去ることに成功し、
一気に集団のトップの3位にジャンプアップ。
後続を引き離しにかかると同時に、単独2位を走る山本を周ごとに追い詰める走りに切り替える。
残り周回は13周。
転倒後復帰し59秒台で追い上げてきた國峰がホームストレートで徳留をパス。
一旦4位に落ちるが山本との差は急速に詰まる。21周目の1コーナー立ち上がりでその山本が転倒。
再度3位に浮上する。
國峰との差は約1秒強。後半になってもタイムを落とさず、時にはその差を挽回するのだが、最終的にはそのまま3位でチェッカー。
嬉しい3位表彰台を獲得した。

現在のポイントランキングは、2連勝で単独トップ山田から30ポイント差の8位に着ける。
残りは5戦。次戦までに今回実戦で得た情報からマシンセッティングも見直し、身体の状態を更に回復させ反撃に転じたい。

次戦は8月3・4日ツインリンクもてぎでの開催だ!

徳留真紀のコメント
事前テストの段階から筑波攻略のセッティング詰めのペースが遅く、かなり苦戦していました。
トップ争いなど全く見えず、何位あたりを走る事になるか分からない感じだったので、決勝の3位は願ってもない嬉しい結果となりました。
レース当日にはメカのお蔭で車体のセッティングも改善し、躊躇なくブレーキング出来た事で順位を上げられるようになり、
ブリヂストンタイヤも最後までしっかり粘ってくれてとても良かった。
自分のマシンを少しでも良くしようと助言してくれる方々、メカニック、チームプラスワンの皆のお蔭です。
今回セナとチームプラスワン初の2人同時表彰台を達成できた事も良かったです。

またもてぎでの負傷から怪我のケアをして頂いた村嶋先生と病院の方々やトレーナーのお蔭です。

次のもてぎまでには身体ももっと良くなるだろうし、
マシンについてはもっと速く走れるように改善させて優勝出来るように頑張ります。

決して諦めずに最後まで頑張ります。

今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。