2014 オートポリス

J-GP3の3戦目は宮城県スポーツランドSUGOにて開催!

仙台市郊外にあるスポーツランドSUGOは、徳留にとって全日本初優勝を達成した事のある得意としているコース。
自然の地形を生かしたコースレイアウトで、高低差が大きくアップダウンが続くサーキット。
今年は昨年に続き路面の全面改修が施された。この為コースのグリップは向上しギャップも少なくなっている。
その反面グリップのレベルが高い分転がり抵抗が増え、加速時のロスも大きく、特に小排気量車ではパワーを喰われる傾向にあり、タイムアップを阻んでいる。
これまで徳留は2戦連続で表彰台争いをしながらもあと一歩及ばず、悔しいレースが続いている。
1週間前の合同テストでは、マシン・ライダー共に好調でタイムでは國峰・水野に次ぐ3番手。
レースウィークに入り曇り空の中行われた金曜日のART合同走行で、車体エンジン共に仕様違いのパーツもテスト。マシンのセッティングも進み午前・午後共に2番手タイムとなっている。


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ブリヂストン
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6月27日 土曜日 天気:雨 路面コンディション:ウェット
金曜日の夕方から予報通りの雨でコースは全面ウェット。降り続く雨に川のように流れている箇所もある状況である。
朝8時50分から行われる40分の公式予選。レインタイヤを装着して予選がスタート。
徳留のタイムは序盤なかなか上がらなかったものの、中盤頃には1’49秒台で6番手タイムあたりまで上がってくる。
中盤過ぎになると路面の状況に慣れて来たのか周りのタイムも上がって来る。徳留は残り時間が15分となった所でピットへ戻り、前後のタイヤをタイプ違いの物へ交換し再度コースイン。
この時点で順位は10番手あたり。走り出しから好ペースで周回し始めたのだが、不運にもマシントラブルが発生してしまいピットへ戻る。
トラブルをメカニックの素早い対応で解決し、何とか残り時間3分でコースイン。最後の1周で自身のタイムは詰めたものの、1’48”909で10番手。不安定な状況でアウトラップに大幅なタイムアップとはならなかった。明日の決勝へ4列目からのスターティンググリッドが確定。
決勝日の天気予報も雨となっており、予選で出し切れていなかったレインセッティングを改善させる必要がある。




6月28日 日曜日 天気:曇り時々雨 路面コンディション:ハーフウェット
迎えた決勝日。雨の天気予報に反し、天気はくもりで時折晴れ間も覗く。一日中降り続いた雨の影響で、泥水の流入跡を洗浄された数か所は完全ウェット。それ以外は時間の経過で徐々に乾いていく。
朝7時50分走行開始のウォームアップ走行はレインタイヤでコースイン。徳留は非常に難しいコンディションの中、序盤から調子良く周回し中盤までトップタイムをマーク。
路面が乾いてきたセッションの後半になるとレインタイヤでのメリットは無くなり、スリックタイヤで周回していたライダーにタイムは更新され始める。徳留は走行を早々に切り上げ最終的には1'44.369で8番手で終了した。


☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 

クラスのウォームアップ走行後には路面はほぼ乾いた。
決勝レースに向けスリックタイヤでのドライのセッティングを準備していたのであるが、レース1時間前に再度降り出した雨で路面は完全にウェットコンディションとなり、レインタイヤを装着しスターティンググリッドに向かう事になった。
雨は長く続かずスタート前には雨は上がるが全車レインタイヤを装着。
周回数20周の決勝レースがスタート。まずまずのスタートを切った徳留は1コーナーを8番手で進入したが、3コーナーまでの混雑した中10番手に落とす。
1周目の終了時までに岡崎と関野をパスし8番手に上げる。2周目にはポールスタートの宇井を馬の背コーナーで、渋田をホームストレートでパスし6位。直後の1コーナーでサリムをブレーキングでパスし5番手。徳留は序盤からレース中のファステストラップを更新する1’40秒台前半の勢いで、ラップ毎に5秒ほど前を行くトップ集団との差を詰める。
6周目の馬の背コーナー進入でトップ争いに離され始めていた國峰が転倒。これで徳留は4番手に上がる。トップ争いは水野と真崎の2台。少し離れて栗原と続く。周毎に間隔を詰め、8周 目のホームストレートでスリップストリームから栗原をパスし3位に浮上。約3秒前を行くトップとの差を詰めるべく追い上げる。
4位の栗原を突き放し始めていた折り返しの10周目。徳留は馬の背コーナーの進入で何とフロントを滑らし転倒を喫してしまう。
再スタートを試みるがマシンの損傷が大きくこれを断念。好調で来ていたSUGOの決勝を、非常に残念ながらリタイアする事となった。
トップ争いは終盤にペースを上げた真崎が優勝し水野が2位、3位は40秒ほど遅れた栗原となった。

転倒リタイヤと徳留にとっては珍しい結果となったが、調子を上げて来ているのは確実。後半戦の活躍に期待がかかる。
次戦は9月26・27日、茨城県筑波サーキットでの開催だ。
徳留真紀のコメント
転倒してしまいました。
悔しいです。
スタートでは少し遅れましたが、路面が乾いていくという路面状況で、ブリヂストンのレインタイヤが安定しており終始ハイペースで攻められました。 狙うのはトップのみと3番手に上がった後も前を追い続けました。リスクは最小限にペースは上げていましたが、馬の背のギャップでフロントを滑らせてしまいました。少しペースが速く攻め過ぎたのだと思います。
直ぐにリスタートを試みましたが、ハンドルやステップ周りを損傷していた為、諦めざるを得ませんでした。後続とはかなりの差を付けていただけに残念です。
ただ転倒での怪我が無かったのは不幸中の幸いです。
今回は、もてぎのレース後にエンジンのリフレッシュが出来た事でマシンも調子良くなり、また事前テストから僕自身の調子も上向きでした。レースウィーク中にも新しいトライを試みてくれた中山メカのお蔭でマシンのポテンシャルも向上してきました。
これからも後半の3戦で勝つ為にポジティブに頑張ります。

皆様の応援とご協力に感謝致します。