2017年の開幕戦!

昨年、自身2度目の全日本J-GP3チャンピオンに輝き、今年は心機一転J-GP2クラスにスイッチ!新たなチャレンジとなる。

J-GP2クラスは世界GPのMoto2™とシンクロするクラス。ただMoto2™ではそれぞれオリジナルのフレームに、全車供給されるホンダCBRのエンジンとダンロップスリックタイヤのワンメイクとされているのに対し、全日本J‐GP2クラスはエンジンとタイヤのワンメイク規制は無い。エンジンについてはST600クラスとほぼ同等なスタンダードなレギュレーションだ。

参戦体制は、昨年同様チームプラスワンで担当は藤岡メカ。昨年のタイトル獲得と同パッケージである。
そして鹿児島県出水市に本社を置く真空パーツ等の高精度部品を手掛ける株式会社マルマエをメインスポンサーに、今年も沢山のスポンサーにご支援頂き新たなチャレンジが出来る事となった。

マシンについてはホンダCBRのエンジンに車体はイタリアのMoto2™マシンSpeed UPをチョイス。タイヤはBRIDGESTONE。
Speed UPでの全日本参戦は初、更にブリヂストンを装着するのは世界で初の試み。先ずはゼロからデータを蓄積しながらの実戦参戦となる。マシンのベースセッティングが出せれば他には無い武器になるはず。
ただ現実は、パーツのデリバリー遅れ等により全日本仕様に合わせたマシンの組み上げが遅れた為、シェイクダウンは3月半ばとかなりゆっくりペース。数度の走行テストのみで、実戦セットアップは出ていないまま迎える事となった開幕戦。
マシンのセットアップだけでなく、ライディングの面でも軽量でシャープなレーサー250から重くパワフルな600ccへの順応も問われる。

この開幕戦はJSB1000クラスの開催が無い代わりに、J-GP2クラスのみ土曜日に第1レース、日曜日に第2レースと計2レースが行われる。
筑波サーキットは全日本選手権の中でもかなり特殊でテクニカルなコース。
セットの出ていないマシンで徳留とチームは苦戦を強いられ、木曜日からのフリー走行では12番手~14番手と低迷している。
ただマシンに乗る度に慣れてはきており、タイムも地味ではあるが詰まってきている。

4月8日 土曜日 天気:雨 路面コンディション:ウェット
公式予選  13位 1’04”591
40分間の公式予選。
路面は完全にウェット。雨量は少ないが予選はレインタイヤ装着で行われた。
予選終盤にかけてのタイヤの消耗に備えユーズドのタイヤで予選開始。
予選の途中8番手辺りにつけているが、ペースを上げて行くに連れてグリップレベルの低下を感じ、残り時間20分のところでピットインしタイヤを新品に交換。
同時にリアサスのセッティングを変更しピットアウト。
予選の後半にかけ雨が強くなる中、幾分タイムを詰めたものの順位は上がらない。タイヤのグリップは上がったもののサスセットの方向性が合わなかったようだ。
結果ポールタイムから3秒落ちの5列目13番手グリッドが決定となった。

午後に行われるレース1もそのままウェットレースとなるのか。それとも雨が上がり路面は乾いていくのか。
この週末の天気は常に微妙なコンディションとなりそうだ。
各クラスの予選が進むに連れ雨は上がり、第1レース直前のST600クラスの予選終盤には走行ラインのみ乾き始めていた。
徳留の開幕戦J-GP2デビューレースは、ウェットパッチが残る難しいハーフウェットコンディションでスリックタイヤでのレースとなる。
5列目アウトサイドからまずまずのスタートで数台を抜きながら1コーナーへ。しかしシフトミスの為進入で体制を崩し、せっかく上げた順位を落としてしまう。
序盤の数周、路面の濡れた所とタイヤのグリップを把握しながらペースを徐々に上げるがパッシングに時間を要し、15位に上がった後は10秒ほど前を行く6位グループと同等のペースで周回しているため差は詰まらない。
路面は徐々に乾いていき終盤にかけ14位の中本に肉迫。
しかし最終ラップ最終コーナーでのトップ争いの転倒によるイエローフラッグ掲示により順位を上げられず15位でフィニッシュとなった。
4月9日 日曜日 天気:雨 路面コンディション:ウェット


ウォームアップ走行  8位 1’04”394
朝9時半から15分間のウォームアップ走行。安定しない天候から朝から雨が続き再びレインタイヤでの走行となる。
前日の決勝の状態を踏まえて車体セッティングを大きめに変更しコースイン。
走行が始まると4・5番手辺りに付ける走りを見せる。後半にかけペースは上がらなかったがウォームアップを8番手で終了。
決勝に向け明るい兆しが見え始めたようだ。
ウォームアップ走行に比べると路面の雨量は少なくなったが、ウェットコンディションの中レース2がスタート。
1レース目と同じく5列目アウトサイドからのスタート。今回は無難にオープニングラップを回り14番手で通過。ただ朝の調子良さは無く順位がなかなか上がらない。ようやく3周目に井筒を1コーナーでパスし13位へ上がり、同じ周にジャンプスタートのライダーがペナルティでピットへ入った為12番手に上がる。徳留のペースは思ったように上がらない。レース中盤には前方を走る選手の転倒もあり11位。レースも残り2周を残した所で前走者の転倒でマシンがコース上に残った為、赤旗が掲示されレースが中断。
規程周回数に達していた為そのままレースは成立となり、結果的に10位となった。
チーム・ライダー・メカニックにとって初めて尽くしの開幕戦は中々厳しい物となったが、この筑波で得たデータや経験を基にこれからのシーズンを戦って行くことになる。
開幕2戦を終了。17ポイントを獲得し徳留の年間ランキングは13位となっている。
次戦は5月13・14日。宮城県スポーツランドSUGOでの開催。
今年はマルマエ様をビッグスポンサーに、沢山のスポンサー様のお陰で新たなチャレンジが出来る事となりました。

J-GP2へのスイッチ初年度で無難な路線ではなく、全日本での実績の無いパッケージのチョイスは冒険でもありますが、誰も踏み込んでいない事への挑戦に賛同を頂きスタート出来たことを感謝しています。
ただ予想通り準備期間は極めて短く、マシンを走らせて方向性を見出す事が出来無いままの筑波入りとなりました。

マシンのセットアップの為のスキルはもちろん、セッティングパーツやスペアパーツが不足している中での開幕となりましたが、現場で助言や手伝って下さる皆さんの有難いご協力もあり、厳しいながらも何とか開幕戦を戦うことが出来ました。今はマシンを理解するために各走行、各レースセッティングを大きく振りながら走っている様な状態です。

僕自身、どうやったらこのマシンを速く走らせるられるのかというライディングの観点と、車体やエンジンのセットアップをこれからメカニックと共にデータとスキルを積み上げて行きます。
次戦のSUGOにはライダー・マシン共に少しでもバージョンアップし上位に進出することが目標です。
改めて応援して頂いているスポンサー様、チームオーナーの松永氏を始めチームの皆、そしてファンの皆さんに感謝しています。