2017全日本最終戦はホーム鈴鹿サーキットでの開催

今季6戦目となるJ-GP2でのレース。前回の岡山終了時点で年間ランキングは7位に着けている。
昨年、この鈴鹿ではJ-GP3クラスの全走行でトップタイムをマークし、圧倒的な強さを見せつけ全日本チャンピオンを決めた。
今年はマシンとクラスが変わり、鈴鹿市民の徳留にとって地元と言っても良い鈴鹿サーキットでどんな走りをするのか。
徳留にとってJ-GP2クラス初年度ではあるが、思ったような成績を挙げられていない。実際のところ600㏄やマシンへの慣れが問題なのではなく、思うようにならないマシンのセットアップに苦労している。


ツインリンクもてぎで開催されたMotoGP世界選手権のパドックを訪れた徳留は、Moto2のSPEED UPチームへマシンセットアップの相談を持ち掛け、データを収集して来た。

それを基に鈴鹿でのスポーツ走行で確認を行いレースウィークに突入。一日多い木曜日から精力的にテストを行った。

ただ、思いの他鈴鹿サーキットのコースレイアウトとマシンとのマッチングが良くない事に悩まされる事となる。
車体のディメンション変更やサスセッティングに試行錯誤しながらタイムを上げては行くものの、思ったような攻めの走りが出来ないでいる。トップのタイムは2分10秒台に達しているが徳留は2分14秒といつも以上に出遅れている。
予選に向けても更なるトライを試みることとなる。

11月4日 土曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ

公式予選 16位 2´13"657

風こそあるもののこの週末は天気に恵まれている。午後から35分間で行われる公式予選。
フロント周りのディメンションを変更し確認しながらのタイムアタック。

コースイン後徐々にペースを上げるが転倒車両がコースに残ったため赤旗にて一旦中断となる。
予選は仕切り直しとなり再コースイン。4周目にベストタイムの2'13”657をマークしこの時点で13番手あたり。
数回ピットに入り調整を行う。マシンの状態を確認しながらペースを上げ、区間タイムではベストを更新するタイムはマークしているものの一周をまとめる事が出来ない。

結果、予選前半に出したタイムを上回ることは出来ず16番手と低迷。ただ区間ベストを繋ぐと13秒前半辺りは出せそうではあった。
得意としている鈴鹿でのレースにもかかわらず、明日の決勝は6列目後方グリッドからのスタートとなる。

11月5日 日曜日 天気 晴れ 路面コンディション ドライ
ウォームアップ 14位 2´14"252
このウィークでは一番早い時間に行われる朝のウォームアップ走行。予選までにトライしてきたことを踏まえ、今回はフロントを下げリアサスのスプリングを変更し臨んだ。
いつもより低めの路面温度という事もあり、感触を掴むように周回を重ね14秒前半のタイムで終了。大きめにセッティングを変えていたため決勝に向けて再度調整を行う。

決勝日も少し風はあるもののドライコンディションでレースが行われる。 徳留は6列目アウトサイド16番手グリッドからの最終戦のスタートを迎える。
スタートで遅れペースも上がらないが、一周目の数珠つなぎの中数台をパスしてくる。しかし最終シケイン進入で他車と接触し何とかコースには留まるもののオーバーラン。
17番手に順位を落としオープニングラップを終える。

2周目には前を行く村瀬と中村を抜き去り、翌3周目に中本をパス。更にペースを上げる。
5周目に稲垣を捕らえ13位へ。そこから前は既にストレート一本近く離されており、挽回は非常に厳しい状況。しかし予選タイムより約1秒速いペースで離れた前の集団を追い続ける。
7周目にトップの榎戸が130Rで転倒し12位に上がる。レース終盤に差し掛かると前を行く柴田・大木との差が徐々に詰まっていく。その差はまだストレート半本分。
残り3周。トップ争いの水野がシケインで転倒し11位に上がる。周回が少なくなるに連れ、徳留は遅れを取り始めていた大木に急激に接近。ラストラップ突入時には3秒もあった差をコーナー毎に詰め、得意としているバックストレートエンドの130Rでこれをパス。シケインでもその差を広げ10位でチェッカーを受けた。
厳しい状況でのレースではあったが、最後まで気迫の走りで前を追い続けた徳留の頑張りが光った最終戦となった。
J-GP2挑戦初年度はシリーズランキング8位となった。

まさか大好きな鈴鹿でここまで苦労するとは思ってもいませんでした。
車体はSPEED UP提案の方向性で進めました。岡山までの状態よりバイクのベースの状態は良かったですが、ペースが上がると特にコーナーの切り返しの部分で難しさが残り、タイムアップに支障をきたしていました。
レースウィーク中にしてはフロント周り、リア周りと様々な仕様変更を施し、結果的に決勝では一番まとまってはいましたが、根本的な改善とはなりませんでした。

スタート直後はなかなかペースを上げられず、順位を上げた所でシケインでぶつかり危うく転倒しそうでした。ロスを最小限に抑えレースに復帰しましたが、既に前のグループとは離されてしまっていました。それでも予選の時より1秒速いペースで追い続けました。終盤は渾身の走りで差を詰め最終ラップに抜き去ることが出来何とかトップ10入り。最後まで諦めなくて良かったです。

今年もプラスワン代表の松永さん、藤岡・崎戸メカニックと吉田を始めとしたチームの皆のサポートのお陰でレースを戦え本当に良かったです。

いつも応援して頂いている沢山のスポンサー様、ファンの皆さまの応援でシーズンを戦い、そして無事に終えることが出来ました。とても感謝しています。
本当にありがとうございました。来年も引き続き挑戦し続けます。
今後とも応援宜しくお願い致します。

余談ではありますが、今回地元鹿児島県さつま町の“さつまるちゃん”がピットウォークとグリッドに登場。
僕自身”さつま観光夢大使”を委嘱して頂いており、地元をこの鈴鹿サーキットでアピール出来、また地元でもモータースポーツへの関心を深めて貰うきっかけになったと思うので嬉しく思います。