オートポリス戦ハイライト

シリーズ後半戦。九州オートポリス大会!

2019年シーズンもオートポリスと鈴鹿の2戦を残すのみとなった。
今回鹿児島出身の徳留としては地元九州でのレース。

オートポリスは阿蘇の外輪山位置する風光明媚なロケーションの中にレイアウトされたサーキット。自然の地形を利用しダイナミックでアップダウンも大きいレイアウトは、ヨーロッパの中高速コースと雰囲気も似ている。標高の高い山地に位置する為に、天候によっては深い霧による視界不良が原因で走行が出来なくなるのも特徴である。
以前から相性も良く徳留が得意としているコース。今年のベストリザルトを期待したい。


岡山ラウンドは曲ったスイングアームでだましだましで乗り切ったが、今回のオートポリスまでにスイングアームは修正された。
レースウィークの一週間前に行われた3日間の事前テスト。徳留が走るのは2日目と3日目。ようやくマシンは左コーナー右コーナーでの違和感が無くなり、まっすぐに走るようになってきた。それ以外で正しい寸法が出ていない部分もあるが、現状はサスペンションのセッティングでごまかすしかない。
3日目は阿蘇の火山灰の影響もあり、路面は滑りやすくコンディションこそ悪くなったが、昨年までの自己ベストタイム1分54秒1までもう少し。コンディションの良かった初日のメーカー枠で走り込んだ選手のトップは1分52秒台に入っている。

開けてレースウィーク搬入日となる木曜日こそ雨天と霧での視界不良の天気となったが、金曜日から天気は回復し秋晴れの中走行が始まった。ART走行1回目はサスペンションの現状把握の為セッティングを外し55秒台と振るわなかったが、不具合を2回目で修正し自己ベストを僅かに更新する54”050まで詰めてきた。

10月5日 土曜日 天気 晴れ 路面コンディション ドライ

公式予選 7位 1’53”691

朝から天気に恵まれた予選。フロントのセッティングを硬めにし新品タイヤでコースイン。

4周目には他車に追い付きながらも自己ベストタイムとなる1'53.691をマークし6番手。一旦ピットに戻りフロントのチャタリングを消すべくフロントフォークを若干柔らかめに変更。数周確認の後再びピットへ。
リアを硬めにセットし再度タイムアタックを試みるが、なかなかタイム更新は出来ないでいる。
自己ベスト付近でのアベレージタイムはマークし続けるが4周目のベストタイムを上回ることは出来ず。
トップから1秒9遅れの7番手で予選が終了。レースは3列目からのスタートとなる。
10月6日 日曜日 天気 雨のち晴れ 路面コンディション ウェット
ウォームアップ 7位 2’03”789
予選での攻め切れないマシンの状態を払拭すべく、前後のサスペンションセットを更にワンランク硬めに変更した。それを朝のウォームアップ走行で確認しレースに帳尻合わせるつもりだったが、好天予報に反して朝から無情にも雨が路面を濡らしておりウェットコンディションでのウォームアップとなった。

レインタイヤで濡れたサーキットを周回する。天候も回復してきた為走る度に乾いていくコース。しかしドライでのスリックタイヤの次元の高い走りとは程遠い為、走行時間を早めに切り上げる。決勝レースに向けてぶっつけ本番となるが同じく期待も高まる。

秋晴れとなったオートポリス。地元鹿児島県さつま町で”さつま観光夢大使”を委嘱されている徳留。町のPRの場になればと今年も地元のキャラクター”さつまるちゃん”をサーキットに招待。ピットウォークとグリッドにはゆるキャラの登場もあり注目度も高い。

迎えた決勝レース。1周目徳留はマシンの状態を探りながら8番手で戻って来るが目前の豊島が最終コーナーでハイサイドを起こし大クラッシュ。瞬間真横になったマシンを徳留は間一髪で避けアクシデントを回避。その影響で前の選手とは離されたものの、自己ベストタイムを更新しながら6番手まで挽回。更に前を追いかけ続ける。

6周目に尾野、7周目に岩崎がそれぞれ転倒。この時マシンがコース上に残り、オイルが流れ出た為赤旗が掲示されレースは一旦中断となる。コース上では長い間オイル処理が行われる。
約30分後に残り周回僅か6周でのレースがスタート。好スタートを切り5番手で1コーナーへ。2周目、1コーナーへのブレーキングで前を行く小谷をパスし4番手に上がる。しかし勢いに乗り切れていないセクター2の第2ヘアピンで抜き返される。その後後ろに付いて来た阿部と三つ巴のバトルとなった。
ラストラップには更にベストタイムを更新する走りで小谷に接近。結果捕らえることは出来なかったが、今シーズンベストである5位でチェッカーを受けた。
今大会終了時点でのランキングは6位。次戦は11月2日3日最終戦鈴鹿MFJ-GPだ。


ようやくレースらしくなってきました。

これまで常に違和感の残る車体でしたが、今回で普通に走れるマシンに大分と近づきました。
予選まではコーナー飛び込みに不安感もあり攻め切れませんでしたが、決勝では我慢出来るレベルまで改善出来ました。ただコーナー立ち上がりのフル加速をかけたい所でリアが滑り続け加速がままならない症状が消せず苦労しました。2ヒート目には若干改善しトップ争いのペースと開きが少なくなり進歩したと思います。現状のマシンでセッティングを詰めてくれたメカさんに感謝です。

スイングアームの部分的な寸法違いでリンクとサスの動きに悪影響が出ているので、最終戦鈴鹿に向けて出来る事をやって備えたいと思います。

いつも変わらず支えて頂いているスポンサー様方に感謝致します。
応援して頂いているファンの皆様、いつも頑張ってくれているチームスタッフやマシンの改善の為にご協力頂いている方々にありがとうと伝えたいです。今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。