スポーツランドSUGOハイライト

J-GP3クラスの2戦目は宮城県スポーツランドSUGOでの開催。

開幕戦もてぎ金曜の接触転倒でマシンの大きなダメージがあり、フレームやホイールを始めとした各所破損、そしてエンジンの不調等。1ヶ月半後のSUGOに向けて現状把握と修復、準備に時間を費やした。

スポーツランドSUGOハイライト

スポーツランドSUGOは、仙台市郊外に位置する歴史的なサーキット。アップダウンに富んだコースレイアウトで標高差は73メートルと国内随一。徳留にとってSUGOは昔から得意なサーキットであり、全日本選手権初優勝の地でもある。全日本公開テストがレースウィークの一週前に2日間で行われた。そこで新しく組み上げた車体と、2種類の前後サスペンションをテスト。バランス取りとチャタリングの解消に終始することになり、ラップタイムはトップから1秒半遅れの1分35秒80で8番手。

スポーツランドSUGOハイライト

迎えたレースウィーク。金曜日午前のセッションはドライコンディションで行われた。リンク周りを通常の物に変更しての走行。セッティングを詰め切れず、1分36秒60で10番手。午後からは雨となりウェットコンディション。ウェットでももう一つ調子を上げらないでいる。

スポーツランドSUGO公式予選

朝方雨はやむ。SUGOの路面は完全にウェット。他のクラスの予選が先に行われるが、路面の乾きは思いの外遅く、J-GP3の予選が始まる11時頃にようやく所々乾き始める。各車レインタイヤでコースイン。徳留は着実にタイムを上げ、4番手あたりに位置する。路面は走行ラインがじわじわと乾き始めるもスリックタイヤをチョイス出来るほどではない。

スポーツランドSUGO公式予選

乾きはじめのコンディションを得意としているが、一旦ピットインし程度の良いユーズドのリアタイヤに交換。コンディションの良くなる終盤にかけ各車タイムを上げる。ダンロップ勢の中にはスリックタイヤをチョイスするライダーも。1分43秒0がベスト。5列目13番と中盤に沈む結果となってしまった。日曜日は好天が見込まれる。レース序盤からペースを上げジャンプアップするべく、走らせ方、戦略とマシンセッティングを見つめ直すことになる。

スポーツランドSUGOウォームアップ

迎えた決勝日。
朝一番からのウォームアップセッション。ドライコンディションで合わせ切れていなかったサスセッティングを変更。しかし、ブレーキングでの不具合とリアタイヤのグリップを出せず、一旦ピットイン。再度調整し残り時間で方向性を探った。

スポーツランドSUGOウォームアップ

レース日和となった決勝。徳留は5列目13番手グリッドからのスタート。

1コーナーへのアプローチで位置取りが悪く、前に塞がれて一時は15位に落としてしまう。コース中盤の馬の背コーナーで一気に3台をパス。12位で一周目のコントロールラインを通過。早い段階で順位を挽回したい徳留。2周目に後ろから追い上げてきた木内に抜かれ13位に落とす。3周目に高平をパスし12位。馬の背コーナーで彌榮が単独で転倒を喫した為、11位に挽回する。

4周目、ペースの速い木内を逃したくない徳留は、間を走る山本をホームストレートにかけてパスするべく最終シケインを立ち上がる。しかし、そこで山本がリアを大きく滑らせスリップダウン。真後ろを走る徳留はマシンを避けることが出来ず乗り上げ転倒してしまう。

更に後方でも転倒者が発生。多重クラッシュとなりレースは赤旗中断となる。どうやら同じ周のシケイン立ち上がりで、セカンドグループのライダーが転倒した際に、マシンからオイルが流れ出したのがアクシデントの原因となったようだ。

再開されるレースに復帰する為には、赤旗提示から規定時間の5分以内にピットに戻る必要がある。徳留は身体に強い痛みを抱えながらも、サーキットオフィシャルの手助けを借りながらマシンを起こし、何とか押しがけでエンジンを始動。ピットに戻って来る。しかし残念ながら規定時間オーバーで再開レースへの出走は認められなかった。

サーキットのメディカルセンターで受診したところ打撲との診断だった。痛みが強かったため、翌日三重県に戻り病院での再検査。その結果、腰椎横突起3本骨折と診断される。次の筑波戦までは僅か4週間。怪我の早期回復に期待したい。

運が悪かったです。もてぎの時と同じく、目の前で転ばれ避けられませんでした。
背中を強打したようで、痛みも強かったですが、押しがけしてピットに戻りました。何度もトライしヘルプしていただいたオフィシャルの皆さんに感謝です。結果的にタイムオーバーでレースに出る事が出来ませんでしたが、痛みで良い走りは出来なかったかなと思います。

頑張ってくれているチームスタッフに申し訳ない。当然ですが予選でもっと前に並ぶ必要があるし、もっと自分の走りに集中出来るように取り組んで行きます。現在鈴鹿市内の病院で入院中です。筑波までに時間は限られていますが治療に専念し、出来る限り良い状態で復活出来るように頑張ります。

マルマエ様始め、ご支援いただいている沢山のスポンサー様、周りでご協力して頂いている方々、応援して頂いているファンの皆様、いつもありがとうございます。結果が出せず申し訳ありません。引き続き応援宜しくお願いいたします。

2023年第3戦終了時点 ランキング11位
8ポイント(トップから42ポイント差)
次戦 6月18日 第4戦 茨城県筑波サーキット

2023年開幕戦終了時点 年間ランキング8位 8ポイント(トップから17ポイント差)
次戦 5月20・21日 スポーツランドSUGO(宮城県)