晴れの清々しいコンディションの中、第6戦は、岡山県東部に位置する岡山国際サーキット(旧TIサーキット)で開催された。
過去に4輪のF−1GPを2度開催した事のあるこのサーキットは、低中速の比較的下りコーナーが多いテクニカルコースで、2輪では抜き所が至る所に有り、見ごたえあるコースレイアウトとなっている。

また、コントロールラインがストレートエンド近くに設けられているのも特徴で、最終ラップのホームストレートで最後の逆転もあり得る。徳留にとってはスズカに次いで、慣れ親しんだホームコース。

1週間前のタイヤテストでは、これまでの最大の問題であったタイヤのハネを大幅に解消する策を見出せている。

金曜日行われた合同走行では、仕様違いのリアタイヤをテスト。全体的なフィーリングは良かったものの、限られた走行時間の中でレースへ向けてのセットを出すのが難しい為、今レースでの使用は見送った。

 
 
10月14日(土曜日)☆公式予選☆ 晴れ 路面コンディション:ドライ 

free

45分間で行われた予選では、事前テスト時からフィーリングの掴めていた市販タイプのリアタイヤで望んだ。

大きなハネのトラブルからは解放されたが、コーナー進入でのフロント周りの剛性感やギャップの通過性に課題が残っており、徳留のイメージする速度ではコーナーへ進入できず、意識的にスピードを落とさないと曲がれない状態にある。

エンジンも他のマシンに比べると、加速時に遅れ気味の感があり、エンジンのセッティングやギアレシオの設定などを見直す必要がある。決勝レースへ向けて多面での改善の余地が残る予選内容だった。

タイムの方は1週間前の事前テストで記録した、1分38秒0を若干更新する1’37”875で順位も9位に留まった。

 
 
10月15日(日曜日) ☆ウォームアップ☆ 晴れ 路面コンディション:ドライ
 

 
足周りについては、フロント周りの安定感を欠いているコーナーでのセッティングを出す為、フロントサスのスプリングレートを上げ、エンジンは加速で稼げる様、ファイナルレシオを若干ショート目に変更した。

しかし朝8時からと、まだ気温の低い中での走行となった為か、思いの外、キャブセッティングに時間を要してしまった。エンジンの吹けが悪く、足周りの状態を確認出来るまでには至らなかった。

その影響で28位と低迷することに。加速重視のレシオ設定を選び、またスリップストリームで付いて行ける様にと、6速のみ最高速重視に変更し決勝へ望む事となった。


 

qualifyqualifyqualifyqualifyqualifyqualifyqualifyqualify

☆決勝レース 18周 晴れ 路面:ドライ
 


秋晴れの絶好のレースコンディションの中、3列目アウト側9番手グリッドから絶妙のスタートを切り、4位で1コーナーへ進入。

しかしバックストレートに入ると2台にパスされ6位でコントロールラインを通過。トップ争いに置いて行かれない為にも、前へ出ようとコーナーで抜き返すが、再びあっさりとストレートで抜き返される展開となり頭の抑え合いとなった。結果的にペースの上がったトップグループに離される事になり、5台での4位争いへと発展。

その中でトップを獲るべくコーナーで差を詰め、ブレーキングで半ば強引に前へ出るが、他車に直線であっさりパスされるという苦しい展開となった。最終ラップにはベストタイムをマークするも、最終的に前回SUGOと同じ7位でチェッカーを受ける事となった。

 
 

yosenfinalfinalfinal

finalfinalfinalfinal
 
徳留のコメント

残念です!
足周りの状態は自分の本来のスタイルにまだ合わせ切れていないけれど、走る度に良くなって来てます。それでも、これまで抱えていた原因不明の大きなハネは解消出来たので、ブレーキングを含めコーナーへのアプローチや高速コーナーでのスピードは周りよりアドバンテージがあった。だがそれ以上に、エンジンが遅く、立ち上がり加速からトップスピードと直線全体で辛い展開となった。実際もう少し前でゴール出来たかもしれない。でも今回はうまく事が運ばず本領発揮とは行かなかった。
次回は全日本最終戦のスズカ。出来ることはすべてやって、優勝目指して頑張る。