不況の折、参戦体制がなかなか決まらない状況ではあったが、昨年一昨年に引き続きチームTEC.2からの参戦が決定。 今年もヤマハTZ125でチャンピオン獲得へのチャレンジが始まった。 例年よりも体制造りが遅れに遅れ、マシンのシェイクダウンは何と開幕の2週間前となってしまった。 しかし、そんな状況を覆すかの様にいざテストが始まるとマシン・ライダー共に調子良く、事前テストではクラスをリード。常にトップレベルの走りを見せている。 2009年全日本ロードレース選手権は、茨城県筑波サーキットで開幕を迎える。 一昨年・昨年の筑波ラウンドでは、連続で表彰台を獲得している相性の良いコース。 木曜日・金曜日に行われたART合同走行では、出走した3セッション全てでトップタイムをマークし好調をアピールしている。
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徳留の自己ベストタイムは59秒8。コースレコードは59秒6。 まずは1分を切ることが徳留自身の目標となっている。 金曜日の走行では、他のライダーに前を塞がれタイムロスしながらも1’00”3を2度記録している事から予選タイムに期待が持てる。 朝8時半から公式予選1回目が始まった。 開始早々に1分0秒台にペースアップ。リーダーボード上は常にゼッケン2の徳留がトップとなっている。 しかし前日より路面のグリップに変化があったのか、最終コーナーを始めとしたコーナーでチャタリングが発生しており、なかなか思うようにペースが上げられない。 結局予選中盤の10周目にマークした1’00”241がベストタイムとなり1位で予選終了。
予選1回目での足回りの問題にあわせてセッティングを変更した。 コーナーでの跳ねが少なくなった事で積極的にコースを攻める。しかし車体バランスを変更したことで旋回性が悪化。タイムを上げられない。最終的に目標の59秒台には届かずじまい。 予選順位自体はトップを死守。開幕戦から幸先良くポールポジション獲得となった。
予選の内容から今までの車体のセッティングベースでは、ペースが上がってくるとタイムの伸びしろが厳しくなっていると判断。このウォームアップ走行で2年前のセッティングオーダーを元に、前後サス共に大幅に柔らかめへセットを振った。 決勝当日にいきなりのビッグチェンジ!大冒険ではあったが大きく振った割りに走った結果の手応えは十分。朝のウォームアップも1番手で終えた。
筑波の桜は満開。日曜になると好天に恵まれた筑波サーキットにはたくさんの観客が訪れ、パドックも賑わっている。 GP125のレースは11時半前に開幕戦のスタートを迎えた。 まずまずのスタートを切り1コーナーへは2番手で進入。コントロールラインを2位で通過。タイヤの温まりと同時にペースを上げ、一旦は5周目に前を行く菊池をパスしトップに立つ。 しかし序盤からマシンの調子が悪いことに気が付いた徳留はエンジンを労わるために作戦を変更。8周目には再度トップの座を明け渡す。 トップの菊池のペースが上がらず1分0秒後半から1秒前半。トップ争いは4台。 徳留は残り9周となった終盤、再度トップに上がりペースを上げる。とはいってもエンジンを労わりながらの走行には変わりは無く0秒前半ぺース。後ろ2台はこのペースで引き離せたものの、菊池を引き離し切るまで余裕は無い。 迎えた最終ラップ。菊池はストレートスピードを活かし、狙っていたかの様に裏ストレートエンドで前に出る。徳留は最終コーナーからの立ち上がり加速に賭けるが、僅か0.095秒差の2位でゴールとなった。