2008 第二戦筑波サーキット

徳留にとって岡山国際サーキットは、TIサーキットとして設立された当初からなじみの深い第2のホームコースで表彰台登壇率も高く、現在もGP125のコースレコードが残っている。

MOTO GP日本ラウンドが秋へ延期された事に伴い、もてぎの全日本事前合同テストは急遽、全日本岡山戦の事前テストの前に組み込まれた。

テスト不足によって遅れているマシンの仕上がりを、もてぎ・岡山と2週連続でテストを行いセッティングを試して来た。

両サーキット共に他車と遜色ないレベルまでタイムを上げて来てはいるが、常に抱えている激しいチャタリングがその先へ進むために大きな障害となっている。

岡山のレースウィークを迎え、金曜のART合同走行では問題点を解決すべく、今までになく大幅にフロント周りを上げる事と、素材違いのホイールを使う事でチャタを収束出来ないかをテスト。

これが功を奏しチャタの問題は大きく改善。しかし、フロント上がりのマシンでは当然旋回性が悪化し、なかなかタイムに結びついていない。

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岡山国際サーキット
HONDA
オートポリス!
 
予選当日は朝から嫌な曇が広がり、金曜日に比べ気温がぐっと下がって、気温・路面温度共に20度に満たない。

J‐GP3の予選は、時折り霧雨が舞う肌寒い中で開始された。

路面コンディションは通常選択するタイヤがなかなかグリップしない状況。

ましてや車体のセッティングはまだまだバランスが取れていない。どれをとっても手探りな状態。

セッション中に2度ピットインしリアサスのセットを柔らかめに、そして硬めに調整する作業を行った。

サスセッティングが合っていないからか、路面温度にタイヤが合わないのか、マシンへのフィーリングは向上せず、結果金曜日マークしたタイムまでも届かず、不本意な14位で予選終了となった。
 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!
  金曜からトライしてきたマシンセッティングの方向性から一転、一週間前のテスト時のセットへ戻し、予選までに得たヒントを基に手を加えて挑んだ朝のウォームアップセッション。

8時過ぎからの走行開始でまだ気温の低い中ではあったが、新たなトライに確かな手ごたえを得ることが出来、自身の予選タイムを上回る6番手タイムをマークした。
 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!


 


予選日とは打って変わって、清々しい秋晴れに恵まれた岡山国際サーキット。

ウォームアップ走行で得たマシンの状態からリアサスをやや硬めにセット。

午前11時過ぎJ-GP3のレースがスタート。

5列目真ん中の14番手グリッドからのスタートはまずまずで、一周目を13位で通過。
そこからレースが進むに連れ、8周目に10位、11周目には8位とゆっくりではあるが追い上げて行く。

順位上げの感じから見るとマシンの状態は向上しているようだ。

一時はトップ争いから数珠つなぎの長いグループとなっていたが、トップ集団のペースが上がって行くに連れ、付いていけない5位以降からグループが分裂してしまう。

徳留が追い上げて来た頃には10台位の5位争いとなっていた。

このグループ、抜き合い抑え合いとなり、前に行くには好ましくない展開。

グループの先頭なら5位というレース展開。14周目、一時は7位に上がるものの最終ラップにミスしてしまい、残念ながら10位でのチェッカーとなった。


この岡山戦終了時点での年間ポイントランキングはランキング7位と同ポイントの8位。

マシンの状態は確実に向上してきているので、徳留本来の走りももう少し。

今年は確実に勝ちを狙える体制で参戦出来ている訳ではないが、今出来る範囲内で全力を尽くし、前を向いて進むのみ。
シーズンは残り2戦。もてぎ、そして鈴鹿で優勝争いに復活出来る準備は着々と整い始めている。

次戦は10月9・10日、ツインリンクもてぎでの開催だ。

 

徳留真紀のコメント

 

レースでは最後の最後に詰めの甘さが出てしまい、順位を落とした後に抜き返すチャンスを逃してしまいました。
今のバイクの状態を考えたら難しかったかもしれませんが、全てがうまく行くと5位になれたので残念です。

ようやくここ岡山でマシンの方向性も見えて来たように感じています。
今朝から試したセッティングでマシンのフィーリングは良くなったし、あとはコーナーへの飛び込みや脱出でのサスの踏ん張りを利かせるとタイムは自ずと上がると思います。

今回は金曜から毎走行キャラクターの違うバイクって感じで、セッティングではなく、症状を分析するテストの様だったので、次のもてぎではもっと良い形でウィークをスタート出来るはず。
期待出来ると思います。

いつも応援して頂いている全ての皆様、次戦もっといいとこを見せたいと思っています。

今後とも引き続き宜しくお願いします。