2008 第二戦筑波サーキット

前戦の東北宮城県SUGOから一気に南下して九州へ。
全日本ロードレース選手権第6戦、J-GP3クラスの第3戦目は大分県オートポリスでの開催。
鹿児島出身の徳留にとってはホームレースとなる。
阿蘇の外輪山に位置するオートポリスサーキットはアップダウンに富み、
ハイスピードのコーナーリングが続く国内には無いダイナミックなコースレイアウト。
大自然に囲まれたサーキット周辺は非常に景色が良い。
前々からオートポリスを得意とする徳留にとって、表彰台登壇率の高い相性の良いコースだ。

レースウィークの一週間前には3日間の事前テストが行われた。
初日は好天に恵まれるが、台風の影響により2日目3日目はあいにくの雨天となった。
ウェット路面での走行はまずまずの手応え。
初日のテストには参加しなかった為、ドライコンディションでの走行は出来なかった。

週が明けレースウィークに突入。
ドライコンディションで行われた金曜のART合同走行ではトップと僅差の2番手タイムをマーク。まずまずの仕上がりと言えた。


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オートポリス!
 
今回の全日本オートポリス大会はアジア選手権との併催となっており、JSB1000のノックアウト予選を除き
、各クラスの金曜の合同走行と土曜の予選はそれぞれ一回ずつで行われた。

9時45分から開始される公式予選。
朝からドライコンディションとなっているオートポリス。
しかし前回のSUGOの予選同様、雲行きは怪しく雨が降り始める可能性もあり早めにコースイン。
セッション中、不具合が出ているコーナーでの足回りのセッティングを改善するためにフロント周りの車高調整を行う。
その甲斐があって中盤には2’00秒台に入る。

45分間の予選中、部分的に霧雨が落ちるところがあったが、終始ドライで予選は進行。
残り15分を残しピットへ戻りリヤタイヤを新品に交換。徐々にペースを上げ予選時間は残り2周。
徳留はタイムアタックに入り、ハイペースな走りでコース前半の区間タイムでトップタイムマーク。
唯一の1’59秒台に突入する勢い。
しかし登り後半セクションでペースの上がらないマシン2台に前を塞がれてしまいアタックは失敗。
最終ラップは前の周ほどペースは上がなかったがべストタイムは更新し2’00”549をマーク。
唯一の1’59秒台に入れることは出来なかったが、決勝に向けて2列目4番手グリッドと好位置を確保した。
 

 
予選までの2日間と違い、このウォームアップ走行は開始時間が8時からと早く走行時間も15分と短いが、レース直前の大事な確認の走行である。
決勝レースは混戦になると予測される為、ロング寄りのギアレシオへ変更。
路面温度も低くタイヤのグリップが上がらない中の周回だが途中アクシデントにより赤旗中断となる。
走行再会後もタイムは上がらず2’02”061 どまりの7番手で朝のウォームアップセッションを終了した。

 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!





 
 


日曜日の第1レー スとなるJ-GP3の決勝。

ウォームアップで得たデータをもとにセッティングを詰めサイティングラップへ出ていく。
2列目4番手のスターティンググリッドにつく徳留。
地元からの応援団も駆け付けており一層気合が入る。

10時28分、J-GP3のレースがスタート。

スタートはまずまずだったにも拘らず順位を落とし、1周目のコントロールラインを7位で通過。
4周後には4位まで挽回。5周目3位・6周目には6位。
9台で争われるトップグループ。抜きつ抜かれつの激しい攻防が続くが徳留は常に好位置をキープ。
マシンの調子も良いようでストレートも良く走っている。
ブレーキングで一気に2台をパスするなど足回りのセッティングも出ている様だ。
6周目の6位、9周目には再び3番手に浮上。
残り4周となった11周目の1コーナーで仲城と藤井のNSF2台を一気にパスし遂にトップへ浮上する。
1周をトップでクリアしコントロールラインを通過するが、スリップストリームで菊池と大久保2台にパスされ3位に落ちる。
その後一気に8位まで順位を落としてしまう。残り2周で処理するには厳しい台数だ。
1周に2台を抜き返しレースは最終ラップに突入。
コース中盤の第2ヘアピンへのブレーキングで山田をパスし5位に上がる。
そして同コーナーの立ち上がりでハイサイド転倒しそうになった菊池をかわし4位に浮上。
しかし接触を回避する際に失速していたため、ダウンヒルストレートで藤井のNSFにパスされ登り区間でさらに1つ順位を落とす。
最終コーナーをベストな加速で立ち上がったものの、結局ポジションは上げられず残念な6位でのゴールとなった。

ポイントランキングは、藤井に同ポイントで並ばれたものの年間ランキングはトップをキープ。

シリーズは残り2戦。 次戦は10月8・9日、岡山国際サーキットでの開催だ!

 

徳留真紀のコメント

 

 

大集団でのレースになりました。
オートポリスは一周にかけてスピードのレンジが高く、スリップが効くのでレースのペースが遅いと集団になりやすいコース。


メカニックの頑張りでマシンの調子は良かったのに、ペースを上げて抜け出す展開に持って行けず残念です。
しっかり反省して次回からは自分自身の走りを積極的に出せる様に努力します。


地元九州と言う事で沢山に方に応援に駆け付けて頂き嬉しかった。
またUSTREAM等で観戦して頂いた方々にもお礼を言いたいです。皆様の応援とご協力ありがとうございました。