2008 第二戦筑波サーキット

J-GP3クラス第2戦目は茨城県筑波サーキットでの開催。
順当に2位表彰台を獲得したもてぎでの開幕戦から一月半。
昨年は東日本大震災の影響で開催が見送られた為、2年振りの筑波でのレースとなる。

筑波サーキットは1周がわずか2キロ、ラップタイムも1分前後のショートコース。
180度以上回り込むヘアピン状のコーナーが3つも有り、またコーナーに強いカント(横断勾配)がついている為、グリップが高く、
低速コーナーの割にコーナーリングスピードが高いのが特徴。
コースと観客席の距離が近く、お客さんにとって白熱したレースを間近で観れる素晴らしいサーキットである。

2年振りに走る徳留ではあるが、事前のテスト走行1回目に1’00秒台に入れ好調振りを見せていた。
この調子から行くと、すぐに自己ベストでもある59秒台に入る勢いではあったが、その後何故か伸び悩む事となり、
レースウィークに入ってもなかなか調子とタイムが上がらないでいる。
順位は10番手あたり。タイヤの仕様やサスペンションセッティングを変更するなど試行錯誤は続く。


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筑波サーキット

公式予選1回目

徳留真紀公式予選   この筑波大会は、参加台数が多くコースが混み合うため、A・B 2グループに分かれての午前午後2回で行われる。
早朝8時半、25分間の1回目の予選がスタート。
1回目の予選では、仕切り直しとしてマシンのベース造りの為にサスペンションセットをソフト目に、
タイヤもオーソドックスなタイプに戻して走行を開始。
マシン自体の姿勢は良くなったが、ソフトな足回りにマシンの運動性能とグリップ感が上がらず1’01”288留まり。
グループ9番手で終了。
公式予選2回目

前後サス共に硬めに変更しコースイン。1回目に比べサスの手応え感は出たものの、6周目に1’00”983をマークするにとどまり、
この予選は7番手タイムで終了。トップ2人は59秒台に入れて来ているにも拘らず、徳留は総合13番手と低迷。明日の決勝は5列目からのスタートとなる。
5月13日 日曜日 天気 晴れ  ☆ウォームアップ☆  路面コンディション ドライ

昨日の予選終了後チームでミーティングを行い、現状4ストロークマシンのメリットを生かせていないのではないかという事で、
このウォームアップからオーソドックスなマシン特性をテストする事になった。
僅か15分間のウォームアップセッションでマシン特性に慣れるために周回を重ねる。
中古タイヤでの走行ではあったが予選と遜色ないタイムを苦も無くマークし、レースへの手応えを掴んだ。
決勝に向けては、仕様変更に伴うタイヤチョイス及びサスセット等更なる冒険は出来ないが期待が持てる内容だ。

 

☆決勝レース☆ 15周  路面コンディション ドライ 

J-GP3クラス決勝レースが10時半スタート。
徳留は5列目から絶妙のスタートを決め3列目あたりまでジャンプアップし1コーナーへ進入するも、コーナー中ではらみ結局14番手に落ちる。

レースは序盤から長島と山田がハイペースで抜け出し、その後ろ3位グループが仲城・菊池の大ベテランを含む10台ほどで
抜きつ抜かれつの大集団となっている。
そんな中、徳留は序盤から予選タイムを上回る1’00秒前半の好ペースで順位を上げて行く。
4周目までに高橋と矢作、13周目までに中本・北見・長尾と10代の若手を次々にパスし9番手へ浮上。
17周目に森を、翌周にはペースの落ちた仲城を抜き去り7位へ!21周目には仲城にかわされるが、
ラスト2周となった最終コーナー進入で前回もてぎの覇者である山本を捕らえる!

迎えた最終ラップ。まずは1コーナーで亀井をインからパスし6位へ。そして前の仲城を追いかける。
MCコーナーで3位菊池の後ろに付けていた開幕3位表彰台の國峰がハイサイドで転倒。
仲城と共に接触を回避しているうちに、前を行く菊池との差が広がってしまう。
そのまま仲城を捕らえるに至らず、僅差の5位でチェッカーを受けた!

年間ポイントランキングはトップ山本剛大と2ポイント差の2位となっている。

次戦は8月5日。今期2回目となるツインリンクもてぎでの開催だ。


徳留真紀のコメント
走り出しの好調さと裏腹に、波に乗れず深みにハマっていましたが、チーム力のお蔭で何とか最後はまとめる事が出来ました。
今回は特にコースサイドで見てくれている本田監督を始め、岡田さんと小西アドバイザーの助言がとても心強かった。

予選後、ミーティングでマシンの乗り味がガラッと変わるほどの仕様変更を施してみようという事になりました。
レース当日の仕様変更はギャンブルだけど、次戦のもてぎに向けての実戦テストと割り切って挑もう!とチームで決定しました。
WUでは慣れる必要がありましたが、それ以上にマシンのフィーリングが掴み易くなりました。

レースは大集団の中で順位を上げていく展開で楽しめました。そのほとんどは10代の若手ばかり。
キャラクターが変わったマシンにセッティングの詰めが甘く、勝負所でロスも多かったですが、アベレージでタイムを大分上げることが
出来ました。
残り周回数の把握が出来ていなかったので、もうひと勝負という所でチェッカーを受ける事になって残念ですが、
もう少しで表彰台という所まで持ってこれて本当に良かった。チームスタッフ皆に感謝です。
もてぎに向け本領発揮出来る様、ライディングとセッティングをワンランク上のレベルに上げたいし、今回苦労を糧に頑張ります。

皆様の暖かい声援引き続き宜しくお願い致します。