2008 第二戦筑波サーキット

J-GP3クラス第2戦目は茨城県筑波サーキットでの開催。

2012年も残り2戦となり、ランキングトップで挑む岡山大会。
20年以上前にTIサーキットとして登場した岡山のコース。徳留にとってレースデビュー当時から馴染みの深い場所でもある。
前戦九州で挙げた今シーズン初優勝の勢いのまま終盤戦をどう戦うか注目が集まる。

岡山県東部美作市に位置する岡山国際サーキット。
アップダウンの中に比較的低中速のコーナーが流れるようにレイアウトされたテクニカルコース。
コース幅は狭く、下りコーナーが多い。また例年通り気温が低下する秋口開催の為、路面のグリップも低くなりコース攻略は難しい。
徳留自身の2008年にマークした1’36”111がコースレコードとなっており、今年は自らレコードを更新したいと意気込んでいる。

AP終了時点で年間ランキングは、徳留が100ポイントを挙げトップ。6ポイント差で2位仲城英幸。3位18ポイント差で山本剛大。4位19ポイント差で山田誓己。
2勝を挙げている長島哲太は28ポイント差で5位に付けている。

オートポリス以降MuSASHi RTハルクプロはGP3マシンのバージョンアップを図った。
レースウィークの1週前に行われた事前テストでは、グリップしない路面にタイヤ選択と足回りのセッティングに悩みながらも、1’37秒中盤とまずまずのタイムをマークしていた。
しかしレースウィークに入り、金曜日のART合同走行では、グリップを引き出せない事でテストのタイムにも届かず、予想以上に苦戦する事になった。


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ブリヂストン
HONDA
岡山国際サーキット
ハルクプロ
武蔵精密工業株式会社
公式予選1回目

朝9時25分から40分間で行われる一回予選。
昨日までとは、打って変わって曇り空の岡山国際サーキット。気温・路面温度共に20度に届かず、とても肌寒い中での予選となった。
ART走行の続きから確認の為フロントはユーズドタイヤ、リアのみ新品の比較的ソフト目のタイヤでコースイン。
しかし、低い路面温度にタイヤのグリップを出せず、ピットでサスペンションを柔らかめにセット。
グリップは多少向上したものの、ショートホイールベースにセットされたマシンは安定感に欠け、再度ピットで
車体ポジションを変更しコースイン。
そうこうしている間に予選残り時間はわずか7分。この時点で20番手以下に沈んでいる。
マシンの状態を確認しながら、ようやく1F"38秒台に上げ、残り時間1分、ラストアタックに入った途端に何と多重クラッシュが発生し赤旗にて中断。
そのまま予選は終了となってしまった。
ベストタイムは1’38”423で14番手。明日の決勝は5列目中央からのスタートが確定。
通常の走りが出来さえすれば、ポテンシャルアップされたマシンのスピードと、徳留が得意とするブレーキングを駆使して追い上げは十分可能である。
ただ、今のところタイヤチョイスとサスペンションセッティングを正しい方向に見い出せていない状況。
オートポリスで得られていた好感触を取り戻すべく、決勝に向けて夜遅くまで打ち合わせと作業が行われた。

公式予選2回目

朝8時からのウォームアップ走行。
朝から日差しが照り始めた為、レースでは比較的硬めのタイヤチョイスを決定した。
レースタイヤの皮むきを3周行った後ピットへ戻り、ユーズドタイヤへ交換しペースを上げる。
低温下での走行で、グリップはなかなか得られない中、昨日の予選と同等の1’38”573をマークし6番手で終了。

☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 




午前10時過ぎJ-GP3のレースがスタート。
徳留はまずまずのスタートで10番手で1コーナーへ進入。
しかしバックストレートエンドのヘアピン進入で、強引に飛び込んできたマシンに、危うく巻き込まれそうになるも何とか復帰。
この影響で12番手に落ちるが、コントロールラインまでに10番手まで挽回。
前には離されてしまったが、3周目には集団から若干遅れた北見と藤井2台をまとめてヘアピンのブレーキングでパスし8位へ上がる。
この時点でハイペースで逃げるトップ長島は単独走行となり、2番手集団では6台でスリップを使い合いながら抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられる。
藤井と北見をあっさり振り切った徳留は、2位集団の3秒ほど後方単独の8位で集団に追い付こうと試みる。
しかし2位集団とのラップタイムは同じ1’37秒中盤でなかなか詰まらない。粘りの走りで単独走行を続ける事に。

終盤13周目には、白熱した2番手争いで仲城が高速の2コーナー先で転倒を喫する。
これで7番手に浮上した徳留であるが、集団には追いつけずじまい。6番手亀井から4秒差の7位で悔しいゴールとなった。

年間ランキングは徳留が114ポイントに伸ばしトップを死守。
優勝した長島が17ポイント差で2位に上がり、19ポイント差で3位山田。
2位だった仲城がリタイアしたことで、4位山本と同ポイントの5位。
全日本ロードレース選手権も残すは最終戦。10月27・28日鈴鹿MFJ-GPでの決戦となる!

徳留真紀のコメント
厳しかったです。
岡山に来て思っていた以上に苦戦をする事になってしまいました。
今回、マシンはハルクプロの技術力でバージョンアップし、ライバルとの溝が埋まってきたのを実感していたし、
コースレコード更新も狙えると思っていましたが、ウィーク通してタイヤのグリップ力を引き出すことが出来ず、セッティング出しに悩みました。
後方からのスタートでしたが、普通の状態であれば表彰台争いまでの追い上げは必ず出来る!と自信がありましたが、
決勝でも良くない状態は変わりませんでした。
終盤、直接のライバルだった仲城選手が運悪く転倒したことで、何とかタイトルへ首の皮が繋がった事は、僕にとって非常にラッキーでした。

オートポリスでの快走の後、ここ岡山での大苦戦。
チームと原因を追究し、最終戦鈴鹿は気を引き締めいい走りをしてチャンピオンを獲ります。

皆様の応援とご協力、今後とも引き続き宜しくお願い致します。