2013 第一戦ツインリングもてぎ



2012年はJ-GP3クラスにて念願の全日本タイトルを獲得。

ディフェンディングチャンピオンとして迎える2013シーズンは、タイトル連覇に向け関東のトップチームであるチームプラスワンへ移籍。
“ Tome team PLUSONE” としてJ−GP3クラスへの参戦が決定。

実質のチームメイトには昨年同クラスランキング3位で若手の山田誓己(セナ)が在籍。
トップランカーの二人がお互い実力を高め合いながら、優勝を狙う形での参戦となる。
         
徳留のマシンは、ホンダNSF250RをベースにシャーシはTSR製の車体をチョイス。タイヤはブリヂストンを履く。ゼッケン1番だ。

準備が遅れた為、冬季にテストすることは出来なかったが、開幕の数週間前にようやくシェイクダウンが出来た。
新しいマシンとチーム体制。走り出しこそまずまずのペースで周回でき、マシンの印象は良い。
その後、セッティングパーツのデリバリーの遅れなどもあって思うようにタイムアップ出来ないでいたが、
このレースウィークにはそういったパーツも揃い始め、木曜の合同テストでは昨年までの自己ベストタイムを上回るタイムをマークし3番手と好スタート。

金曜のフリー走行では、サスペンションセットの変更が裏目に出て足踏みしたものの、マシンセッティングの方向性を掴み予選への期待が持てる。

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MFJ ONLINE MAGAZINE
ブリヂストン
HONDA
公式予選1回目

この週末の天候は日中こそ好天に恵まれているものの、夜になると春の雨が路面を濡らす。
午前の走行はウェット路面で始まり、次第に乾いてきて午後はドライコンディションとなる事がパターン化している。
予選日も例に漏れずウェット路面。また気温、路面温度共に10℃を下回り、冬に逆戻りした厳しいコンディションの中争われる事となった。
ただ路面の水の量は少なく、時間が経過するにつれて路面も乾き始めるであろうという読み。
午前9時過ぎから40分間で争われる1回予選。
各車レインタイヤでのコースイン。徳留は濡れた路面と低温化でのマシンの調整を行いながら徐々にタイムアップ。まずは2’09秒台を記録し4番手につける。
予選中盤、未だ濡れている所があるもののライン上は乾きつつある。予選時間も残り15分となった頃ピットへ戻りスリックタイヤへ交換する。
低温且つ生乾きの路面でのスリックタイヤはリスクが伴うが、走り続けることでタイヤの温度を上げつつ徐々にタイムを上げる。
レインタイヤでマークしていたベストタイムを数周目には更新し、ハーフウェットのコースを果敢に攻める。
ラストラップにはタイムを大幅に上げ2’03”823をマーク。
開幕戦から幸先良くフロントロー3番手グリッドを確定した。
 
明日の決勝日は雨予報。
ドライでのマシンの仕上がりはライバルに比較し今一歩遅れているのが実情。
朝のウォームアップ走行でセットを詰めて行きたいところ。
雨は未知数。
どちらにしても出来る限りの準備をして開幕戦を良い形でスタートしたい。

公式予選2回目

朝8時から行われるウォームアップ走行。
この走行が始まる直前から雨がコースを濡らし始める。
路面は予定通りウェットとなったのでサスペンションをソフトにセットしコースイン。
トップから2秒落ちの8番手で終了。エンジンとサスのセッティングに不具合があるものの、決勝レースに向けて手応えを掴んだ。

☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 



真冬の様な冷たい小雨の舞う午前10時過ぎ GP-3クラスのレースがスタート。
好スタートから徳留はチームメイトの山田に続き2番手で1コーナーへ進入。
途中國峰に先行を許し3番手で1周目を終える。
先行する國峰は、2周目の90度コーナー立ち上がりでスリップダウン。徳留は序盤から好ペースで走る山田から約2秒のビハインドで2番手をキープ。
プラスワンがワンツー体制でレースが進行する。

しかし、後方から追いついてきた菊池が4周目の5コーナーで徳留をパス。そのままの勢いで山田に急接近し、6周目にはトップに立つ。
菊池と山田、2台の首位争いの後方約2秒後ろに徳留。

一定のビハインドを付けられていた徳留であるが後半になると猛然とペースアップ。レース中のベストラップを記録しながらトップ争いに肉迫。
迎えた最終ラップ。1コーナー進入で菊池をパスし2番手に浮上。前を行く山田に迫るがS字で菊池に抜き返され再び3番手に落ちる。
菊池はコース後半のバックストレート前のヘアピンで山田をパスしトップで立ち上がる。徳留は3番手で最後のバックストレートへ。
2台のスリップストリームから、最大の見せ場でもある下り90度コーナーで2台まとめて得意のブレーキングでパス!
このレースで始めてトップに浮上する。直後、後方では山田と接触した菊池が立体交差下で転倒。
徳留は、最終コーナーへトップでアプローチ。開幕勝利が見えた矢先、何と立ち上がりでリアを大きく滑らせハイサイド転倒!
ゴール目前の勝利を逃すことに。
結果、山田がベテラン二人の猛追を避け初優勝を達成することとなった。

再スタートならず残念ながらリタイアとなった徳留。転倒で左肩の脱臼と剥離骨折を負ってしまった。
幸い次戦まで3か月のインターバルがある。

次戦は6月29・30日筑波サーキットでの開催だ!

徳留真紀のコメント
今年も沢山の企業様のご協力のもと、また沢山のファンの皆さんのサポートのお蔭でレースが出来る事に感謝してます。
チームプラスワンの松永さんには昨年までの走りを評価して頂き、このチームで戦うことになりました。
準備不足は否めませんが開幕戦を迎え、まずはチームみんなの頑張りもあり結果的にいいレースが出来ました。
ブリヂストンのレインタイヤは、低温でもグリップしてくれたし、ラストラップはこれぞレース!と言う感じの三つ巴の白熱したレースが出来、
自分としても頑張れた感があってとても嬉しいですが、あの転倒は予想外。やっぱり悔しいです。
自分自身、冷静で優勝の為に無理はしていませんでしたが、非常に滑りやすい物を踏んだような感じで、一瞬でコントロールを失ったので全く対処が出来ませんでした。
初優勝したチームメイトの誓己もイイ走りをしてたしおめでとうと言いたいです。

テストの時の苦しい流れから考えると、思っていた以上にイイ走りいいレースが出来たし、これからのシーズンに僕自身も期待しています。
見ていた方々には見応えのある凄いレースだったと言って頂けて良かった。
運悪く怪我はしてしまいましたが、次戦までにしっかり治してまた優勝を狙いに行きます。

今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。