2014 オートポリス



J-GP3クラス4戦目の舞台は宮城県スポーツランドSUGO。

徳留にとって以前から相性が良いコースで、全日本初優勝を挙げたのもこのSUGOである。 

前回もてぎまでのマシンの絶不調。シリーズは既に後半戦に差し掛かっている。
先ずは不調の原因を洗い出す事が急務となる。
そのもてぎのレース以降、昨年中盤に担当していた久野氏がこの重責を担ってくれる事となった。
限られた時間の中、マシンの状態を把握し本来のポテンシャルに戻す事から始まり、事前テストでは本来の状態に近づいている事を確認出来た。


レースウィーク金曜日のART合同走行では、5番手タイムをマークするところまで挽回し調子も上がってきた。

 




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ブリヂストン
HONDA




公式予選1回目

朝9時45分スタートの40分間の公式予選。
金曜日までの晴天とは打って変わり今にも降り出しそうな空模様である。
数年前、予選開始早々雨が降り出し、タイムアタックできないままほぼ最後尾グリッドスタートとなった経験がある徳留。
この予選では特にリア足回りのセッティングを大きく変更しているが、雨が降り出してしまう前に少なくともある程度のタイムは刻まなければならない。
予選中盤に差し掛かかるまで積極的に周回を重ねるが、金曜のタイムは更新出来ないでいる。
予選も終盤になると更に空が暗くなり、ピットに入ってのセッティング変更を断念。
最終周に間合いを取りタイムアタックを試みるが、ぺースの上がらないマシンにことごとく引っかかる事となり、タイムアップはならず。
金曜のベストタイムをコンマ4秒も下回る1’36”643で15番手の5列目に沈むこととなった。
しかし、セッティングがもう一つな状態でもコースがクリアであれば、好タイムをマーク出来る手応えは感じていたようだ。




公式予選2回目
天気予報通り朝から雨となったSUGO。東北も梅雨の真っ只中。天気の変わりやすい山間部では雨だけでなく霧も発生し易い。
レインタイヤを装着してのウォームアップではペース上げに手間取り、何と23番手。

滑りやすいウエット路面。サバイバルレースとなるであろう決勝レース。5列目からの追い上げを敢行出来るか?


☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 

昨年と同じ5列目グリッドからのスタート。

飛び出しは良かったものの目前のクラッシュ等スタート直後の混乱を避ける間に1周目は14位。
1周につき一台をパスするペースで4周目までに11位。5周目には一旦13位までポジションを落とすものの、そこからハイペースでの追い上げが始まる。

10周目には菊池の転倒により12位。11周目には唯一KTMを駆る古市をブレーキングでパスし11位。

12周目に伊達、13周目に栗原、15周目にはチームメイトの山田と北見を立て続けにパス。翌周に作本をパスし遂に6位にまで浮上。

迎えた最終ラップには岩戸の転倒により5位に上がりチェッカー。
結果10台抜きで今季最高位。これで年間ランキングも5位に浮上。トップから32ポイント差。残すは2戦、どこまで追い上げることが出来るか。

次戦は9月27・28日岡山国際サーキットでの開催となる!

徳留真紀のコメント

追い上げられて良かったです!

予選でのタイム出しに失敗し後方からの追い上げとなってしまいました。
雨となった朝のウォームアップでは全く調子が出ていなかったので少し不安はありました。
レースでも特に水が流れる場所でのグリップを出せず何度か転倒しそうになりましたが、マシンが今年一番の調子良さだったので落ち着いて追い上げられました。
コーナーからの加速で遅れても、ストレートでのトップスピードとコーナーへのブレーキングでは他よりアドバンテージがあったと思います。

転倒者も多いレースでしたし、何はともあれ開幕からの状況を考えると、この5位は素晴らしいと思います。
これでランキングは一つ上がりましたし、最後まで諦めずに巻き返せるよう頑張ります。残りの岡山と鈴鹿はもちろん勝ちに行きます。

最後に、シーズン中にもかかわらず困難な仕事を引き継いで、寝る間も惜しんで頑張ってくれた久野メカ、そして支えて頂いた沢山の方々のご協力に感謝します。
ありがとうございました。
引き続き応援宜しくお願い致します。