2014 オートポリス

2015年も遂に最終戦。鈴鹿サーキットにて開催。

J-GP3クラス5戦目は徳留にとってホームとも言える三重県鈴鹿サーキットでの開催。
今シーズンこれまで表彰台獲得は無いものの常に上位フィニッシュ。しかしSUGOでの転倒ノーポイントが響いて岡山終わりのランキングは7位となっている。
筑波大会の中止で挽回するチャンスが減った為このノーポイントは非常に痛い。残念ながらチャンピオン獲得の可能性は既に無くなっているが、5位の國峰とは5ポイント差、6位の古市と2ポイント差と僅差の戦いとなっており出来る限りの挽回に期待が高まる。
今回は事前テストが開催されなかった為、1日早い木曜日から走行が始まった。初日はトップから2秒落ちの7番手。金曜日はその差を少し詰め1.5秒落ちの2‘20“044で5番手タイム。得意の鈴鹿にも拘らず調子が上がらず苦戦している。


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ブリヂストン
HONDA



10月31日 土曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ
公式予選  7位 2’19”769
11時20分から行われる40分間の公式予選。
気温も20度に届かず湿度も低い。エンジンにとって良い条件が整っている上、北寄りの風となりホームストレートで追い風が吹いている。
逆にS字区間やスプーンカーブへ向かう方向は向かい風となるためギアレシオの設定も重要な要素となる。

予選開始早々に自身の昨日のタイムを更新する2’19”9で4番手あたりにつける。
徳留はピットに入りストレートでのエンジン回転の頭打ちを指摘。ファイナルレシオを若干ロングに変更し再度コースイン。数周のチェックを行い19秒9をマークした後、予選時間残り15分でピットへ戻る。ピットでは更にロングなファイナルレシオへの交換と共にタイヤも交換。コースイン後、他のライダーとの位置取 りや牽制でなかなかタイムアタックが出来ないでいた。予選時間残り1周となったラップには単独でアタックラップに突入。コース中盤のデグナーカーブで遅いライダーに、200Rシケインで攻め込み過ぎた事でラインを外しタイムロスとなるが、それでも全区間で自己ベストぺースで通過。終盤の得意とする130R立ち上がりでスロー走行しているマシンにラインを阻まれまたタイムロス。シケインを立ち上がりコントロールラインを通過。自己予選タイムは更新する2’19”769で7番手のタイムをマーク。運も悪くタイムに結びつかない予選となった。
明日の決勝は3列目アウトサイドからのスタートとなった。



11月1日 日曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ
ウォームアップ 8位 2’20”163
15℃にも満たない低温の中9時からのウォームアップ走行。
このレースウィークではフロント周りの安心感が薄く、コーナー進入で特に攻めにくいと言う事で、予選時からフロント・リア共にセッティングを変更し走行。
しかし状況は良い方向へ進まずタイムは詰まらない。そのため予選までのセッティングに戻した上、車体の高さを上げバイクの動きを出すセットにし決勝に挑むこととなった。



晴天に恵まれた鈴鹿サーキット。
3列目からまずまずのスタートを切り5番手あたりで1コーナーへ。
1周目は出遅れてしまい6位で通過。2周目には栗原、3周目にサリムをどちらもダンロップコーナーで捕らえ4位に上がる。トップ争いはタイトル争いの真崎と水野に加え、追い上げてきた國峰との三つ巴のバトル。徳留はサスセッティング変更が功を奏したのか、ウィーク中初めて18秒台に突入しトップ争いと同等以上のペースで1.5秒差まで挽回する。しかし5周目のホームストレートでインドネシアのサリムが徳留をパス。一旦前に出たサリムであったがコーナー区間でペースが上がらない。
ダンロップコーナー立ち上がりで再び抜き返すが、この後スリップを使い合いながら走るトップ3台に若干離されて行く。トップ3台、セカンドグループも徳留を先頭に3台となって周回を重ねる。レース も残り3周となったところで徳留はペースを上げ後続を引き離しにかかるが、スプーン立ち上がりでハイサイドを起こしてしまい再び3台が接近しシケイン進入では栗原が前に出る。
続くホームストレートでサリムにもパスされるが11周目は5位に上げ最終ラップに突入。東コース区間でペースの上がらない栗原をダンロップコーナー立ち上がりでパスし4番手。バックストレートエンドでスリップから栗原にパスされ130Rで接触。最後のシケイン。インを抑えた厳しいラインで入った栗原を徳留はアウトサイドから並びベストラインで進入。その時無謀にもオーバースピードで飛び込んできたサリムは栗原のマシンに激突しシケインをオーバーラン。
立ち上がり重視で入った徳留は理想的な立ち上がりラインから最終コーナーで栗原に並びかける。しかしこの時オーバーラン・ショートカットしたサリムが後方確認無しにコースに復帰し今度は加速中の徳留の前を塞ぐように激突。転倒 は免れたものの失速し栗原を捕らえられない。結果6番手でチェッカーを受けるもサリムにペナルティが付き徳留の最終順位は5位となった。
優勝はラストのシケインで真崎を逆転した水野。以下2位真崎、3位に國峰、4位栗原、5位徳留、6位サリムと続いた。
2015年年間ランキングは岡山から一つ上げに留まり71ポイントの6位が確定した。
徳留真紀のコメント
走り慣れた鈴鹿に来ても、積極的に攻められる状態に持って行けず決勝日の朝まで調子が上がりませんでした。
スタートが決まりましたがセッティングを変えていたので無理はせず様子を見ましたが、予選より1秒ペースを上げられる事が出来トップ争いを追い上げました。
しかし後続に前を塞がれるなどで前3台に離されてしまいました。
最終ラップには岡山同様危険走行の煽りを受ける格好となり、最終コーナーの加速中にショートカットしてきた車両に激突されましたが何とか転倒もなくチェッカー。
楽に集団のトップを狙えただけにガッカリです。
ただこのポジションを走っている事自体が問題だと思うし、もっと前でレースが出来るようにレベルを上げる必要があります。

お蔭様で今年も無事にシーズンを終えることが出来ました。
目標には遠く届きませんでしたが、今年の失敗や成功の経験を糧に更に上を目指せるように頑張ろうと思います。

皆さまの応援とご協力に心から感謝致します。