11月5日 土曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ
公式予選 1位 2’18”272
9時45分から行われる35分間の公式予選。
風も強く肌寒かった金曜までと打って変わり小春日和の予選日。木曜日の練習走行から好調の徳留は予選でも単独で走るために遅れてコースイン。
開始早々に伊達が2分19秒台に入れるが、徳留はすぐさま19秒前半でトップを奪う。昨日までと風向きの変わったコースを確認しながらペースアップを図り、セッションの前半で早くも唯一18秒台に入れトップをキープ。3番手以降は20秒台で続く。風の変化による違和感を感じていた徳留はピットに戻る。予選も終盤になると栗原と中村が19秒台に上げてくるが、残り10分で再度コースインした徳留は18秒台で周回しタイムアップ。ベストは2分18秒272。目標の17秒台には届かなかったが、2番手となった栗原を約0.8秒も引き離し堂々のポールポジションを獲得した。
アベレージタイムでも18秒台でコンスタントに周回出来ており、2番手以降に対してアドバンテージを持っている。マシンのトップスピードも安定して出ており、ライダーマシン共に絶好調。
レース当日もドライコンディションとなる予報。徳留が単独のレースを見せるのか。それとも栗原がペースを上げ岡山同様一騎打ちとなるか。注目の決戦となる。
11月6日 日曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ
ウォームアップ走行 1位 2’19”484
早朝8時から15分間のウォームアップ走行。天気は良いがもう11月。走行の始まる午前8時はまだ気温は上がらず路面温度も14度と肌寒い。
予選から特別なセッティングの変更もなくコースイン。
路面温度と気温の低さから乗り味の違いがあったようで、思ったようにタイムは上がらなかったものの、この走行も例に漏れず6セッション連続のトップタイムで終了した。
遂に鈴鹿決戦!
ポールポジションの徳留が好スタートを決めそのままホールショット。
1周目から徳留のペースは速く、後続を引き離しにかかる。
1周目を栗原と伊達の2番手グループに対し0.5秒、4番手以降には約2秒の差を付けコントロールラインを通過。
徳留は2’18秒前半と予選タイムと同じペースで、4番手以降より2秒速いラップタイムで周回。徳留、栗原、伊達の3台が早くも抜きん出ている。
2周目のMCシケイン出口で船田と中村が絡んで転倒するという混乱もあり、4番手以降はさらに離されてしまう。
徳留に喰らいついていた栗原が3周目のバックストレートエンドで徳留をパス。その栗原を伊達がシケインでパスしトップでコントロールラインを通過。3番手に順位を落とした徳留は2人の様子を伺いながら周回。しかし栗原と伊達が前に出るとそれまでの18秒台から一気に21~22秒台にペースが落ちる。20秒台で周回する宇井、安村の4位争いとの差が詰まっていく。
徳留は得意な中高速区間で自由自在に順位を上げるが、ヘアピンでは栗原が前へ。執拗に抜きにかかる栗原は、自分がトップチェッカーでも徳留が2位だとチャンピオン獲得のチャンスが無くなるため、何としても伊達を間に入れたいところだろう。ペースの落ちたトップ集団。徳留は8周目のS字進入でトップに上がると再び18秒前半にペースアップ。何とか喰い下がっているのは栗原。
伊達は急激なハイぺースについていけず1秒以上の遅れを取る。10周目、栗原が徳留をヘアピンでパス。伊達を追いつかせたい栗原はペースを落とす。スプーンカーブでは徳留が再度奪い返すも、バックストレートエンドで栗原が前。130R立ち上がりでは徳留が前に出るというドッグフ ァイトが展開され10周目が終了。11周目のホームストレートではあわや接触かという追い抜きで栗原が前に出るが、直後のS字進入で徳留が奪い返す。ヘアピンでは栗原、バックストレートで徳留。シケインで栗原が徳留のインから前に出ながら走路を塞ぎ、そのイン側から伊達が前に出る。徳留は伊達に続き3位で最終ラップに突入。徳留はホームストレートエンドで伊達をパスし、デグナーカーブ進入でトップ。直後のデグナー2つ目で栗原が強引に前へ。
徳留のスピードの落ちた隙に伊達が2位に上がる。徳留は西コースを3位で通過。最後のシケイン。伊達と栗原の突っ込み合いを見ていた徳留は、シケインからの立ち上がり加速で伊達をパスし2位へ。そのまま最終コーナーを駆け降りチャンピオン確定 のチェッカー!
徳留が僅か1ポイント差の117ポイントでシリーズチャンピオン獲得!2012年以来4年振りとなる王座奪還となった。