岡山サーキット戦ハイライト

全日本後半戦は岡山国際サーキットからの開催

2017全日本選手権も残り2戦。JSB1000クラス以外の全日本各クラスにとっては約3か月の長いインターバルがようやく開け、秋晴れの岡山国際サーキットから再開となる。
昨年はJ-GP3クラスで、タイトルを引き寄せる劇的な勝利を上げポイントリーダーに返り咲いた岡山ラウンド。
徳留にとってもその昔TIサーキット英田としてオープンした頃から親しみのあるコースである。
3ヶ月の間は身体の療養を続け、普段から取り入れているフラットトラックやトライアルでのオフロードトレーニングを行っていた。ただロードに関してはミニバイクに一度乗っただけで、GP2マシンSPEED UPでのテストの機会には1度も恵まれなかった。

しかし一週間前に行われた岡山での事前テストでは、3ヶ月振りに乗るGP2マシンにもかかわらずらずブランクを見せない走りを見せる。
トップタイムをマークしたライダーとの差は約1秒半とこれまでより少なくなりつつある。トップのタイムは1´31"3に対し徳留は1´32"9。レースウィークに入り金曜に行われたART合同走行では、更にタイムをコンマ5秒上げて32秒5で8番手となった。
勿論更に上を狙う為にマシンセットアップの方向性や走らせ方など課題は豊富である。
オートポリス終了時点で年間ランキングは9位。GP2の1年目の今シーズン、残り2戦でどこまで上がることが出来るか。

9月30日 土曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ

公式予選 10位 1´32"316

この週末は常に好天に恵まれており土曜日も絶好の予選日となった。9時45分から40分間で行われる公式予選を新品のスリックで走り切る作戦。明日の決勝に向けタイヤのグリップの低下した状態でもタイムを落とさないように走り切るためだ。
コースイン後徐々にペースを上げ、7周目に自己ベストタイムの1´32"316をマークしこの時点で9番手。さすがに予選ともなると周りもタイムを上げてくる。

セッション中2度ピットに入り微調整レベルでサスペンションのセットを変更。終盤に区間タイムでベストを上回るが後半タイムを詰められず1´32"3とほぼ同等のタイム。
最終的には10番手と順位を落としてしまい、明日の決勝は4列目のグリッドが確定となった。

10月1日 日曜日 天気 くもり 路面コンディション ドライ
ウォームアップ 10位 1´33"254
予選で思ったようにタイムを上げられなかったことを踏まえ、旋回力とリアのトラクションを上げるべくホイールベースを短くして臨んだウォームアップ。
しかし走行は8時台と大分早い時間帯の走行。しかも朝にかけて冷え込んだ岡山の路面温度はかなり低く、転倒者も多い。
タイヤのグリップも上がらずセッティング変更を評価しにくい状況。周りのタイムも1秒ほど落ちている様に徳留も33秒前半のタイムで終了した。
薄曇りではあるが安定したドライコンディションでのレース。気温も上昇し好レースが期待できる。
徳留は4列目アウトサイド10番手グリッドからレースを迎える。スタートで若干遅れ1周目を11番手で通過。序盤に思ったようにペースが上がらず、前を行く柴田と大木を捕らえるのに時間を要する。
8周目に4位を走っていた作本の転倒により10位に上がる。翌周のバックストレートエンドのブレーキングで大木をパスし9位に上がると、そのまま前を行く柴田に急接近し8番手を伺うが、後半ペースを盛り返してきた柴田と付かず離れずの展開。残り周回が少なくなると周回遅れのライダーが出始める。
レースもあと3周となった所でトップ争いの石塚が転倒し8位に上がるも、運悪く周遅れに阻まれ柴田を捕らえるには至らず、そのまま8位でチェッカーを受ける。
予選の自己ベストタイムに近いペースで好バトルを展開出来た徳留ではあったが、残念ながらレース後にイエローフラッグ時の追い越しペナルティの裁定が下る。
17周目の左から右と連続するWヘアピン1つ目進入で、石塚の転倒によりイエローフラッグの掲示される。前を行く柴田を追う徳留は間に入ってしまった周回遅れの選手をルール通り抜かずにコーナーへ進入。
転倒現場を過ぎ、グリーンフラッグが降られていたWヘアピン2つ目の進入で周回遅れをパスしたのだが、これがルール上ペナルティとなりレースタイムに30秒が加算され13位に降格となってしまった。
安全上全く問題は無いのだが、ルール上このペナルティを受け入れざるを得ない。


ポイントランキングでは今回徳留は8ポイントを獲得。前回より順位を2つ上げ7位で最終戦を迎える。

次戦は11月4・5日鈴鹿サーキットでの開催。

レース序盤のうちに少しでも上に上がるつもりでしたが、スタートで順位を上げられずまたレース前に変更した足回りのセッティングでバイクの感触が思ってたより変わり、ペースを掴むのに少し時間がかかった為、前のグループと離されてしまいました。
序盤からコーナー立ち上がりでのリアのトラクションが低下し、特に加速が大事とされるコーナーでタイムロスしていました。それでも何とか予選タイムと同等レベルのペースで周回出来、最終的には8位でゴール。セッティングの変更で良い所はありましたがセットの詰めが足りませんでした。

ただ、レース後ペナルティで30秒加算される事となり残念な結果となりました。

勿論、黄旗区間での追い越し禁止は認識しており、転倒箇所を過ぎた後グリーンフラッグを確認し周回遅れをパスしたのですが、抜くタイミングが少し早かった様です。
このような形で順位を落としてしまった事に応援して頂いている皆様には申し訳ない気持ちです。

今回も代表の松永さんを始めとしたチームの皆のサポートに支えられ、レースが出来た事を本当にありがたく思います。
また前半戦から続く身体の不具合もインターバルの間に症状は改善されていますし、次の鈴鹿では今年最高のレースが出来る様、マシンのセッティングともっと速く走るライディングを考え準備します。


いつも応援して頂いている沢山のスポンサー様、ファンの皆さまに感謝しています。
引き続き応援宜しくお願い致します。