鈴鹿戦ハイライト

最終戦は鈴鹿サーキットでの開催

2019年シーズンもこの鈴鹿で最終戦を迎える。
今シーズンを以って終了となるJ-GP2クラス。2010年に開設された改造600㏄のレースはこの鈴鹿で10年の歴史に幕を閉じる事になった。



前回のオートポリス終了時点で徳留は年間ランキング暫定6位に着けている。
この鈴鹿でJ-GP3クラスでは圧倒的な強さを見せていたが、J-GP2クラスではマシンが合わず思った結果を残せていない。
今年はマシンを変更したもののベース車両の状態が悪く、沢山の方々のご協力で度重なる改修やパーツ変更の末ようやくまともに走るようになって来た。最終戦を前に更にマシンの不具合の検証やメンテナンスを行ってきた。

迎えたレースウィーク。
最終戦は例年通り事前テストが行われない為、一日早い木曜日からのスケジュール。木曜午前のフリー走行。

徳留は出足も良く好ペースで周回を始めたが、3周目にデグナーカーブで転倒してしまう。
原因は液体に乗ってのハイサイド。徳留にとっては公式戦としては実に2015年SUGO以来4年ぶりの転倒。激しく背中から叩き付けられたが装備に護られ、運よくマシンへの大きなダメージもなく済んだ。
午後の走行までにスタッフ皆でマシンを修復し午後から再び走行を再開。オートポリスのセッティングのままでは鈴鹿に合わず、セッティングを詰めていく。

11月2日 土曜日 天気 晴れ 路面コンディション ドライ

公式予選 8位 2´13"358

朝から天気に恵まれた予選。木曜日の転倒による骨折は無いものの、背中に痛みが残る為痛み止めを投与しながらのレースウィーク。

マシンはフロント周りに旋回性重視のパーツに変更し、セッティングをソフト寄りでコースイン。2周目に2分14秒台で5番手。3周目には13秒前半で7番手。一旦ピットに戻りフロントのチャタリングとアンダーステアを解消すべく前後のサスセットを変更。数周確認の後再びピットへ。
車高を高めにセットし再度タイムアタックを試みるが、最初の目標の12秒台に入れられないでいる。自己ベスト付近でのタイムでは周回し続けるが3周目のベストタイムを上回ることは出来ず、8番手で予選が終了。最終戦はグリッド3列目からのスタートとなる。
11月3日 日曜日 天気 晴れ時々曇り 路面コンディション ウェット
ウォームアップ 8位 2´14"043
予選からフロント周りのパーツを元に戻しフロントフォークをハード目にセット。朝のウォームアップ走行で確認。走り出しこそ4番手と悪くなかったが、なかなか帳尻が合わず思った様にタイムを上げることなく8番手。

2019年の集大成。そしてJ-GP2クラスのラストレース。グリッド選手紹介の際地元鈴鹿とあってたくさんの声援に包まれる。

3列目中央から好スタートを切りグリッドとポジションは変わらないものの、ハイペースな数珠つなぎのグループに食らいつき8番手で1周目を通過。序盤、予選タイムを上回る12秒前半までペースを上げ周回を重ねる。
5周目に入ると6位争いから徐々に遅れ始める。レースも中盤以降になると完全に単独走行となり13秒台での周回を続ける。
一旦タイムは下降気味だったが後半には再び持ち直し、13周のレースを単独の8位でチェッカーを受ける。
2019年年間ランキングは全戦でポイントを獲得し6位となった。


今年一年皆さまの応援とご協力ありがとうございました。
初日の転倒が最後まで尾を引いてしまいました。体幹をうまく使えず序盤のペースをキープ出来なくなりました。それでもできる限りペースを落とさないように気力で走りました。マシンもウィークの中では一番良くなりました。出来る事ならレースは万全な体調で走りたかったです。

今年は沢山のスポンサー様のご協力で独自のチームを立ち上げ全日本に参戦しました。開幕前はマシンやトランスポーター、ピット機材手配と準備に明け暮れ何とか開幕。シーズンを通し思うように走らないマシンに手を焼く事になりましたが、その度に色々な方々の心強いアイデアやご尽力があり改善されていきました。その結果全戦で完走しポイントを重ねられました。

いつも支え続けて頂いていますスポンサー様方に感謝致します。応援して頂いているファンの皆様、いつも献身的に頑張ってくれて気持ちでも支えてくれるチームスタッフ、マシンの改善の為にご協力頂いてる全ての方々に感謝致します。

来年は参戦クラスがどのカテゴリーに成るにしても、今年の経験を糧に全力で頑張ります。今後も引き続き宜しくお願い致します。