もてぎハイライト

APに続き更なる飛躍なるか!もてぎでの第4戦!

熾烈なトップ争いの末、3位表彰台を獲得したオートポリスラウンドから約一か月。第4戦は栃木県ツインリンクもてぎでの開催。当初は4月25・26日に第2戦としてスケジュールされていたもてぎラウンド。新型コロナウィルスの影響で11月半ばに延期となっていたが、秋のビッグイベントとして定着しているMOTO GP日本グランプリがキャンセル。再度スケジュール改訂の末全日本が開催されることとなった。

ツインリンクもてぎの特徴は、1周にかけて複数のストレートと小さいコーナーを繋げたストップアンドゴーのレイアウト。コース中盤には高速130Rから続く流れるようなS字セクションもあり、後半のダウンヒルのバックストレートからの90度コーナーでのパッシングは最大の見所。ストップアンドゴーレイアウトを好まない徳留ではあるが、2011年・2016年のポールトゥウィンを始め、J-GP2時代も自己最高位をマークするなど相性の良いコースとなっている。

開幕時からエンジンの加速性能に問題を抱えているが、インターバル中に改善策を練り、もてぎに乗り込んだ。今回のもてぎでは事前テストが無かったため一日早く走行が始まった。曇り空の木曜日は2’02秒台で7番手。更に冷え込んだ金曜日は2’01秒台に上げ4番手。エンジンの加速は改善しているが、得意としている深いブレーキングが出来ずタイム上げに苦しんでいる。もてぎ攻略として重要な部分なだけに改善したい所だ。

公式予選 4位 2’14”345

土曜日のもてぎは朝から冷たい雨が降り続ける。予選開始から転倒者が続出。経験の浅い若い選手も多いクラス。足元をすくわれるライダーが多い。徳留は他車のトラブルに巻き込まれない為にも単独での走行に徹し、グリップを感じ取りながら徐々にペースを上げる。リアサスのセッティングを詰めるため途中ピットに戻り、柔らかめにセットし再度コースに復帰。

その後ラップ毎に1秒ずつタイムを詰め、ラストラップにはペースの上がらないライダーに阻まれながらも自己ベストを更新。2‘14秒台に上げ4番手タイムをマーク。明日の決勝は2列目からのスタートとなる。 雨は夜半まで降り続く予報ではあるが、日曜日は天気も回復傾向である。

ウォームアップ 2´09"649 7位 ハーフウェット

迎えた決勝日。予報通り天候は回復するも路面はウェット。しかも濃い霧がコースを包み視界不良で走行開始時間がディレィとなる。30分遅れで始まったウォームアップ。ウェットパッチが残る中途半端なコンディション。レインタイヤでコースインし周回を重ねる。決勝に向けての足回りの判断は難しく、エンジンフィーリングの確認にとどまった。

レースは好天に恵まれ路面はほぼドライコンディション。
本来16周のレースが朝の霧でスケジュールが遅れた為、
2周減算の14周でのレース。

日曜日の第1レースであるJ-GP3クラス。午前11時前に決勝レーススタート。徳留は2列目アウトサイドからまずまずのスタートを決める。序盤は低い路面温度とタイヤの状態に気を配ってか、7台で争われているトップ争いの比較的後方で周回を重ねる。

スタート直後はポイントリーダーの村瀬を中心にレースは推移するが、若い古里と中堅の成田、そしてベテランの小室とレースリーダーが各所で入れ替わる。徳留は3周目に若手の木内を攻略し6番手に上がり、5周目に鈴木をパスし5位。中盤を過ぎた9周目にファステストラップをマークしながら成田をパスし4位へ。

ラップ毎に目まぐるしく順位の変わるトップ争いの中、終始落ち着いて着実に順位を上げる。レース残り3周で村瀬を抜き3番手、残り2周に小室をパスし2位に上げトップを伺う。迎えたラストラップ。後方を牽制しながらも、ぴったりトップの古里をマークしたままコース終盤へ。マシンの速さと若さの勢いを見せる古里のスリップストリームに入りバックストレートへ。勝負の90度コーナーで徳留は得意のブレーキングを活かせず順位を上げることは出来ない。そのままビクトリーコーナーを立ち上がり、逆転を狙うも惜しくも届かず0.06秒差の僅差の2位でチェッカーを受ける。

今シーズンも残すはひとつ。10月31日・11月1日鈴鹿サーキットでの最終戦MFJGPだ。

もう少しでした。悔しいです。終始接戦で面白いレースでした。7台でのトップ争いは楽しかったです。路面状況の良くない序盤は出来るだけ良い位置に着けておき、後半に向け順位を上げて行く展開でした。

ただこの週末は思うようなブレーキングが出来ず悩んでいました。突っ込めず短く止まれないので積極的に順位を上げられなかった。最終ラップの90度コーナーではトップの太陽(古里選手)を抜きたかったですが、リスクが高く飛び込めませんでした。残念です。前回オートポリスで3位、今回2位と来たので最終戦鈴鹿では何としても優勝したいです!

頑張ってくれたチームの皆、マシン作りと準備にご協力頂いた方々に感謝します。そしていつも支えて頂いているスポンサーの皆様、どうもありがとうございます。今後とも引き続き宜しくお願い致します。

第4戦もてぎ終了時点 ランキング7位 42ポイント(-24ポイント)

2020年全日本ロードレース開催スケジュール

第1戦  8月9・10日     スポーツランドSUGO
第2戦  9月5・6日      岡山国際サーキット
第3戦  9月19・20日     オートポリス
第4戦  10月17・18日    ツインリンクもてぎ
第5戦  10月31日11月1日  鈴鹿サーキット