鈴鹿ハイライト

2020年の集大成。鈴鹿MFJグランプリ!

  徳留はオートポリス・もてぎと熾烈なトップ争いから連続表彰台を獲得。3位・2位と来ているだけに鈴鹿では勿論優勝を目指す!と気合いが入る。 鈴鹿市民の徳留にとっては九州に続きホームでの開催となる。
  チャンピオンシップ争いは暫定トップの村瀬から24ポイント差の7位。2位小室に22ポイント差と大きく遅れている。

以降3位の成田とは12ポイント差だが、4位の古里まで僅か3ポイント差と非常に混沌としている状態。王座獲得へは4戦中1戦の欠場が大きく響いている。徳留自身は最高の結果を出して周りの結果を待つしかない。

一方MTRのチームランキングは6位。何としても目標の5位以内に滑り込ませたい所。

最終戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、一周の速度域が高くダイナミックなコーナーが続くレイアウト。鈴鹿育ちの徳留にとって相性の良いトラックなのは言うまでもない。3年間戦ったJ-GP2クラスではマシンのバランスが悪く一番苦戦を強いられていたコース。今年は純粋なレース専用のGP3マシンで好レースが期待出来る。

木曜日の特別スポーツ走行。これまで同様に低速域での加速性能が悪く対策に余念がない。とはいえ調子は良く、3番手とまずまずの走り出し。2日目は午前の走行で2’19秒5まで上げ3番手だが、過去の自己ベストにはまだまだ届いていない。風の強くなった午後の走行ではタイムが伸びず、土曜の予選に向けてエンジンと足回りの対策を行う。

公式予選 3位 2’19”079

予選は早朝8時35分から30分間で行われる。気温もぐっと冷え込み路面温度も18℃とタイヤにとってももう少し上がって欲しいところ。そのため予選の前半は変更したセッティングの確認前提での走り出し。4周目に19秒7をマークしていたが、予選が進むに連れ周りが上げて来ることで順位は下がり、7番手辺りに落ちていた。残り10分。ピットでセッティングを小変更し、周りとの間合いを取りながらのタイムアタック。徐々にタイムを上げ19秒6、そしてラストラップには更にぐっとペースを上げ、2’19”079をマーク。18秒台には僅かに届かなかったが一気に3番手に順位を上げ終了。

最終戦のスターティンググリッドは今季初のフロントローからのスタートとなる!

ウォームアップ 4位 2´20"792 路面コンディション ドライ

迎えた決勝日。早朝8時からのウォームアップセッション。ウィーク中最も早い時間からの走行だ。昨日の予選よりも更にコンディションは悪い。決勝を見据えて、低速域での加速遅れを改善する為に燃調を大きく変更し、そのテストに徹する事になった。結果は上々でバランス取りを行い決勝に備える。

今年の総決算。少しでも前の順位でゴールを目指す。
目指すは優勝!曇り空の中午前10時にJ‐GP3のレースがスタート。

徳留はスタートで若干遅れてしまい5位で1コーナーへ。しかしそのオープニングラップ。後方で2台が絡む転倒が発生し赤旗でレースは中断となる。全車ピットへ戻る。仕切り直しのレースは13周から僅か9周まで減算される事に。

待機中に晴れ間も射して来た。超スプリントレース2度目のスタート。徳留は気迫のこもった抜群のスタートダッシュを見せトップで1コーナーへ!そのままトップで1周目を制しコントロールタワーを通過。2周目のS字で村瀬に先行を許し、ヘアピンでは古里に抜かれ3番手に落ちるが、バックストレートエンドまでにその2台を抜き去り再びトップで戻って来る。以降トップ争いは6台に絞られ、息をもつかせぬドッグファイトが各コーナーで展開される。

東コースのテクニカル区間で村瀬、ストレートでの加速勝負ではKTMを駆る小室、西コースの高速区間では徳留。抜き合いに強さを見せる昨年優勝の鈴木、前回の優勝で波に乗る古里そして鈴鹿を得意とする成田と、各車抜き合いの目まぐるしいレース展開。

徳留は残り3周になるとグループの一番後ろ6番手に後退するが、残り2周4番手に回復。ダンロップコーナーで小室をパスし3番手。しかしその小室はKTMのパワーを活かしバックストレートで何と4台を一気にかわしトップに。迎えたラストラップ小室がチャージ。徳留は4番手でファイナルラップ。古里が中盤トップに出るが、終盤のバックストレートで小室・村瀬に続き徳留も古里をパスしながら4台が130Rへなだれ込むように進入。

小室、村瀬の順で最終シケインへ。後方アウト側からベストラインでアプローチした古里を徳留がインサイドから鋭く刺し3番手でシケイン進入。その時ラインを外した小室を被せる様に村瀬がパス。徳留はその混乱を見逃さず2位に浮上。
村瀬までは届かなかったがそのまま最終コーナーを駆け下り2位でチェッカー!

優勝目指しましたが残念。
常に接戦のトップ争いは楽しかったですし、3連続表彰台となり嬉しいです。周りは低温時にも強いダンロップ勢。序盤は様子見の展開かな?と思っていましたが、赤旗で周回数が激減し少し焦りました。しかし2回目はスタートが決まったことで逃げ切れないかトライしましたが、思うように走れないところも多く捕まえられました。

皆それぞれ良いとこもあり悪いとこもありだったので誰一人抜け出すのは難しかったです。それぞれライダー・マシン共に個性があって、レース展開を読み辛かったのは確か。最終ラップはトップまで持って行けず残念でしたが、沢山のお客さんの見守るシケインスタンド前で混戦をすり抜ける事が出来良かったです。

今年は久々のGP3クラスに復帰。しかし世界的なコロナウィルスの蔓延でレース開催自体が危ぶまれ、何とか開幕したSUGOは実母が急逝した事で欠場。とても悲しく残念なシーズンインとなりました。しかしその後出場した全レースで100%表彰台に登壇出来ました。母親も見守ってくれながら時には後押しもしてくれたのかなと感じました。

一緒に戦ってくれた最高のチームスタッフに感謝です!そして難しい情勢の中変わらず支援して下さる沢山のスポンサーの皆様、ご協力頂いた方々のお蔭でレース活動が出来ました。感謝します。そして応援して頂いているファンの皆様どうもありがとうございます。

2020年最終戦終了 年間ランキング4位
67ポイント (-27ポイント)