オートポリスハイライト

2022年の開幕戦。モビリティリゾートもてぎ

  今シーズンも沢山のスポンサー様のご協力の元、マルマエMTRより全日本ロードレース選手権全6戦にフル参戦。
J-GP3クラスで3度目のチャンピオンを目指す。今年ツインリンクもてぎから改名したモビリティリゾートもてぎで開幕を迎える事となった。

徳留自身、2004年に負った怪我の後遺症で膝の曲りに支障があり、これまで右コーナーをだましだまし走っていたのであるが、このシーズンオフに右膝のクリーニング手術を受けた。冬の間にリハビリを懸命に続け、その甲斐もあり以前よりライディングの幅が広がりつつあり、テスト走行も早々にスタートした。 マシンについては昨年後半戦に向け調子の上がっていた流れにプラスして、ずっと課題としている低中速域での加速性能を改善すべくテストを行ってきた。 開幕戦の舞台となるもてぎのコースはストップアンドゴーのレイアウト。徳留にとって表彰台登壇や勝利確率も高く相性の良いトラックとなっている。 開幕戦は一日早い木曜日から走行が始まる。ウィークに入り、思いの外レースエンジンが不調で一週間前の事前テストからタイムが上がらない。 パーツの組み合わせセットアップなど試行錯誤が続くがなかなかうまく事が運んでいない。。

公式予選 18位 2’03”374

J-GP3クラスの予選は朝9時35分から30分間で行われる。寒さが逆戻りしたもてぎの気温は一桁と低いが、優しい春の日差しにより風も弱めで気温にしては幾分暖かく感じる。徳留はコースイン後3周目に2分03秒3をマークするも、そこからタイムを上げられないでいる。本来のアベレージタイムから1秒半以上遅いラップタイムに留まっている。課題はアクセレーション弱さ。数あるもてぎのストレートでの加速で遅れを取っている状態である。

最終ラップに再度のアタックを試みるが、前半セクションで他車の転倒によりイエローフラッグが掲示され、他の車両もペースダウンした為タイムアップならず。開幕戦のスターティンググリッドは何と18番手6列目と下位に沈む事となった。予選後に現在のマシンの状態を踏まえチームで話し合った結果、練習用として使っていたスペアエンジンへ載せ替えを決定。その為使用エンジン変更の申請を行ったのであるが、予選終了後30分以降の申請は規定時間外の為嘆願書を提出。規定時間外のエンジン変更ペナルティとなり、決勝レースは最後尾からのスタートとなってしまった。

13位 2´04"130 路面コンディション ドライ

迎えた決勝日。早朝8時からのウォームアップセッション。気温は6度で路面温度もかなり低い。エンジンパッケージを変更したマシンでコースイン。セッティングの確認と特性の違いに慣れるために周回を重ねる。ラップタイムには繋がっていないが上々のフィーリングを掴み早々に走行を終える。

最後尾27番手グリッドから前を見据える徳留。マシンの調子にもよるが、シリーズを考えると出来る限りのポイントは狙いたいところ。

これ以上下がり様の無いスタート位置からどこまで追い上げ出来るか期待したい。曇り空の中、午前10時20分にJ-GP3のレースがスタート。

徳留は思ったほど順位を挽回できないまま1コーナーへ。続く3コーナーで複数台が絡む転倒が発生。徳留はアクシデントを上手く切り抜け、一周目で7つ順位を上げ19位で通過。2周目には早くもポイント圏内の15位に!3周目12位、4周目にはトップテン圏内へと怒涛の追い上げを続ける。

やや離れた若手で形成されている集団との差を詰めていく。3位争いのライダーの転倒もあり7周目に9位。ようやく9周目には3台の6位グループに追い付き小合をパス、翌10周目に上江洲、12周目には若松を抜きグループトップの6位まで浮上する!残り周回は6周。徳留は更に5秒前を行くの3位争いを追う。

しかし順位を上げて来た過程で、付いてきた若手達でグループは膨れ上がっており、隙があるとスリップストリームを使いトライしてくる。

徳留は14周目には一気に9位まで順位を落としてしまう。グループは6台で形成されている為、気を抜くと12位に沈む事になる。レースは残り4周。コース中盤で10位に一時下げるも、ヘアピンで1台、そしてダウンヒルの90度コーナー進入で一気に怒涛の3台抜きを慣行。6位に再浮上し戻って来る。残り周回はベテランの強さを見せ後続を振り切り、6位で開幕戦のチェッカーを受けた!

2022年開幕戦終了時点 年間ランキング6位
10ポイント(トップから15ポイント差)

良かったです!正直なところ、土曜日までの調子ではどこまで走れるか分かりませんでした。日曜日はチーム皆でマシンを合わせ込んでくれて感謝です。気持ちよく走れたし、今まで走った事の無い若手とのレースは楽しかったです。あわよくば表彰台を狙えそうなパフォーマンスでしたが、最後尾からのスタートは結構リスクも高くハンディは大きかったです。流れは良くありませんでしたが、チームみんなで諦めず掴んだ最高の結果だと思います。 少し空きますが、次のSUGOに向けてしっかり準備して行きます。 マルマエ様始め、今年もご支援して頂いている沢山のスポンサー様方、ご協力頂いている方々のお蔭でレース活動が出来ています。本当に感謝しています。また応援して頂いているファンの皆様どうもありがとうございます。